※当サイトではGoogleアドセンス広告およびアフィリエイト広告を利用しています

タイに移住して感じた「日本人の常識」と外国の人との違い|どこまで郷に従うべき?

タイでの生活

タイのバンコクに移住して丸3年が経過した60歳の夫婦です。

日本で暮らしていた頃には、それほど意識したことがありませんでしたが、海外で生活していると「日本とは少し違うな」と感じる場面があります。

私たちはジムやプールなどの共用施設が充実した、比較的高級なコンドミニアムに住んでいます。その中で特に感じるのが、みんなが利用する共用施設の使い方です。

居住者はタイ人が一番多いと思いますが、外国人もかなり多く、中国人やロシア人をはじめ、周辺アジアや欧米の人も暮らしています。

いろいろな国の人が暮らしているので、共用施設を利用していると、日本とは違うと感じることがあります。

※私達が住んでいるコンドミニアムについて紹介しています。よろしければご覧ください。

バンコク移住3年目、新築コンドミニアムに引っ越しました!驚きの充実設備と“タイらしい”現実
タイ・バンコクに移住して3年目の50代夫婦です。私たちは、現地のオーナーからコンドミニアム(日本で言うマンション)を借りて暮らしています。バンコクでは基本的に1年契約で、私たちもこれまで毎年物件を変えながら契約してきました。これまでの住み替…

ピースボート地球一周の船旅

予約時間を過ぎても使っている人がいる

例えば、コンドミニアムの共用施設には予約制のものがありますが、予約時間を過ぎてもそのまま利用している人を見かけます。

予約をせずに施設を使っている人もいます。

もちろん、タイ人だから外国人だからという話ではありません。きちんと時間を守って利用している人もたくさんいます。

ただ、日本で暮らしてきた私からすると「予約時間を過ぎる前に退出する」というのは、かなり当たり前のことでした。

ところが、こちらでは必ずしもそうではありません。

「次の人が来るまで使ってもいいだろう」という感覚なのかもしれません。

コンドミニアムの共用施設は無料なので、予約していても実際には利用しない人もいます。そう考えると、誰も使っていない時間に別の人が利用すること自体は合理的とも言えて、それほど悪いことではないのかもしれません。

ただ、日本の感覚に慣れている私は、移住した当初は「自分が予約しているのに、なぜ使っているんだろう」と、少しイラッとすることもありました。

時間超過している人に「私達の予約時間ですよ」と伝えると片付け始めますが、頭を下げることななく堂々と何ならムスッとした態度で出ていく人もいます。「いやいや逆でしょ。ムッとするのはこっちで、あなたじゃないよ」と思いますが、こういう人が結構います。

予約制の個室。予約していないのに使っている人がいます。
こちらはミーティングルーム。こちらも同様に予約なしで使っている人がいます。

予約時間の超過も気になりますが、そもそも「なぜ予約しないのだろう?」という疑問も残ります。考えられるのは、希望する時間に空きがなかった、予約アプリが使えない、あるいは予約制そのものを知らないといった理由です。
私の住むコンドミニアムでは、本来禁止されているエアビーなどを利用した短期滞在者も見かけます。実際、「予約しているのですが」と伝えると、きょとんとした反応をされることも少なくありません。そうした人の中には、予約方法を知らない、あるいは予約制を理解していない人もいるのかもしれません。

使った場所を元に戻さないことも

もう一つ気になるのが、共用施設を使った後の状態です。

椅子やテーブルを移動して、そのままにしている。飲み物を置いたときにできた水滴や、細かいゴミが残っている。

もちろん、すべての人がそうしているわけではありません。きれいに使っている人もたくさんいます。それでも、日本で暮らしていたときより「使った後に元に戻さない」と感じることは多くなりました。

日本なら、次に使う人のことを考えて、できるだけ元の状態に戻してから退室する人が多いと思います。私はそれを当たり前だと思っていました。

ところが海外で暮らしてみると、それは必ずしも世界共通の「当たり前」ではないことに気付きます。

予約した場所で、別の人がトレーニングを始めた

以前、こんなこともありました。

私たちが住んでいるコンドミニアムのジムには「Icaros Studio」という特殊な機械を使うスペースがあります。かなり特殊な機械なので、私は実際にそこで使っている人を見たことがありません。

そのスペースは予約することができます。

妻はストレッチやヨガをするのにちょうどいいため、その場所を予約し、空いているスペースでストレッチをしていました。

すると、そこへ別の利用者が入ってきました。

妻は音楽をかけていたので、「この場所は予約しているけど、空いているスペースならどうぞ。音楽はこのままでいい?」という意味を片言の英語で伝えました。

その人は内容を理解してくれたようで、端のほうでウェイトを使ったトレーニングを始めました。

ところが、その人は利用を始めて1分ほどすると、電話をし始めました。その人が利用していた時間は15分ほどだったらしいですが、前半の5分くらいは電話していたとのこと。

私はそれを聞いて、「予約している人のスペースを使わせてもらっているのだから、電話くらい外に出てすればいいのに」と思ってしまいました。

日本であれば、そう考える人が多いのではないでしょうか。

でも、こちらではそうでもない。

共用施設やエレベーターのような狭い場所でも、普通の声で電話をしている人を見かけます。中には「そんな大きな声で話さなくても聞こえるでしょう」と思うほどの声で話している人もいて正直イラッとます。

見たことのない機材がある「Icaros Studio」。妻はあいているスペースでストレッチをしていましたが・・・

外国人が図々しいのではなく、日本人が気を遣いすぎる?

こうした経験を繰り返していると、少し考え方が変わってきました。最初は「どうしてこの人はこんなことをするんだろう」と思っていました。

でも、バンコクで生活しているうちに、

「外国の人が図々しいのではなく、日本人のほうが『人に迷惑をかけてはいけない』という意識が強いのではないか」

と思うようになったのです。日本では、

「人に迷惑をかけない」

「周囲に配慮する」

「次の人のことを考える」

ということが、かなり強く求められます。

もちろん、それは日本の良いところだと思います。私自身も、そうした考え方で長年生活してきました。だからこそ、海外に来ると、その違いに戸惑うのだと思います。

一方で、外国(タイ)に来て勝手に暮らしているのは私たちのほうです。タイにはタイの生活があります。

私たちが日本から来たからといって、日本の感覚をそのまま持ち込んで「日本ではこうするのが普通なのに」と言い続けるのは違うと思います。

「郷に入っては郷に従え」はどこまで?

日本には「郷に入っては郷に従え」という言葉があります。

私は海外に移住して、この言葉を以前より強く意識するようになりました。

その土地に住むのであれば、そこで暮らしている人たちのやり方を、ある程度受け入れる必要があると思います。

自分にとっては「それはちょっと違うんじゃない?」と思うことでも、「ここでは、こういうものなのだ」と考えたほうが、海外生活は楽になります。

実際、移住当初は、共用施設を予約している時間に別の人が使っていると、「自分が予約しているのに」と腹が立つこともありました。でも今では、以前ほど気になりません。

「空いているから使っているのかな」「予約した人が来たら出ればいいと思っているのかな」と考えられるようになりました。

これも、海外で生活する上での慣れなのかもしれません。ただし、難しいのは「どこまで受け入れるのか」ということです。

例えば、予約時間をとうに過ぎているのに、私たちが「予約しています」と伝えても、そのまま作業を続ける人がいます。

「あなたの予約時間はもう終わっていますよ。そろそろ出てもらえますか」と伝えると「今、出ていくから!」と、逆に怒られたこともあります。

ここまでされても、「郷に入っては郷に従え」で済ませていいのか。

これは、なかなか難しいところです。

日本でも「その土地のやり方」はある

考えてみれば、これはタイに限った話ではないのかもしれません。

日本でも、引っ越してきた人が自治会への加入や町内の清掃、地域行事への参加などをめぐって、地元の住民と揉める話を聞きます。

私自身、もし日本でどこかに引っ越したとしても、自治会には加入するでしょうし、地域の行事なども、できる範囲で手伝いたいと思います。

でも、正直に言えば、面倒ですし、積極的にやりたいわけでもありません。

それでも、昔からその地域で続いてきたやり方には、それなりの理由があるかもしれません。自分の考えと違っていても、まずは理解し、できる範囲で合わせることも必要だと思います。

ただし、何でも受け入れればいいとは思いません。

例えば、地域の行事への参加が事実上強制され、仕事や家庭の事情があっても断れないような雰囲気があったら、話は別です。昔から続いているという理由だけで、無理な負担まで引き受ける必要はないと思います。

つまり、「正しいか、正しくないか」だけではなく、その土地で暮らす以上、どこまで合わせるのかということなのだと思います。

そして、自分がその土地のやり方に疑問を感じたとしても、最初から正論を振りかざすのではなく、まずは自分にできることをやってみる。

そのうえで、「ここは少しおかしいと思うんですよ」と意見を伝えたほうが、周囲にも受け入れてもらいやすいのではないでしょうか。

どこまで合わせるのかは、やっぱり難しい

タイに移住して3年ほど。

今でも「日本とは違うな」と思うことはあります。そして、そのたびに小さなストレスを感じることもあります。

ただ、以前のように「どうしてこんなことをするんだろう」と腹を立てることは少なくなりました。

外国の人が非常識なのかもしれない。

あるいは、日本人のほうが周囲に気を遣いすぎているのかもしれない。

そもそも、どちらが正しいという話ではないのかもしれません。

私たちはタイにお邪魔して暮らしている立場です。だから、タイのやり方に合わせられるところは合わせたいと思っています。でも、だからといって何でも我慢する必要もない。

「郷に入っては郷に従え」とはいっても、どこまで従えばいいのか。

海外で暮らしていると、そんなことを考える機会が増えました。

「これくらいなら合わせよう」

「これはちょっと違うんじゃないか」

その境界線を決めるのは、かなり難しいものです。

出しゃばりすぎても嫌がられるでしょうし、何も言わずに我慢するだけでもいいとは思いません。

結局のところ、海外生活では、そのバランスを探しながら暮らしていくしかないのかもしれません。

やっぱり、難しいですね。

タイでの移住生活についてのブログです。移住以外のことも記事にしています。よろしければご覧ください。
シンヒロのブログ | ~リタイアメントしてタイ移住をしています~

コメント

タイトルとURLをコピーしました