私たちはタイ・バンコクにリタイア移住して3年目になる50代夫婦です。
現在の移住生活にはかなり満足していて、最近は「次に移住するならどこの国がいいだろう」と考えながら情報収集をしています。
私たち自身は海外移住との相性が良かったと感じていますが、一方で、海外生活が合わず早々に帰国する人がいるのも事実です。
そこで今回は、わずか3年ではありますが、実際にタイで生活して感じた「タイ移住に向いている人・向いていない人」について書いてみたいと思います。
これはあくまで私個人の感想です。
すべての人に当てはまるわけではありませんので、参考程度に読んでいただければと思います。
タイ移住に向いている人

① 「まあいいか」と割り切れる人
タイでは、
- 時間にルーズ
- 説明する人によって内容が違う
- 店員の対応にムラがある
- 修理や手続きが一発で終わらない
ということが普通にあります。
日本の感覚で毎回「なんでこうなるの?」とイライラしていると、かなり疲れてしまいます。
逆に、
- 「タイだから仕方ない」
- 「怒っても変わらない」
とある程度割り切れる人は、かなり楽に生活できると思います。
これはタイ移住において、かなり重要な適性の一つかもしれません。
② 自分から行動できる人
海外では、日本のように、
- 丁寧に教えてくれる
- 自動的に案内してくれる
- 察して助けてくれる
という場面はかなり減ります。
特に役所・銀行・ビザ関連では、
- 自分で調べる
- 自分から聞く
という姿勢が重要になります。
受け身のままだと、孤立したり、損をしてしまう場面も少なくありません。
③ 日本と比較しすぎない人
海外移住で失敗しやすい人は、
「日本ならこうなのに」
を毎日のように繰り返してしまう人です。
日本は世界的に見ても、
- 清潔
- 安全
- 時間に正確
- サービス品質が高い
かなり特殊な国だと思います。
その日本基準を海外に求めすぎると、どうしてもストレスが増えてしまいます。
④ 新しい文化を楽しめる人
タイでは、
- 食文化
- 宗教観
- 接客
- 人との距離感
- お金の感覚
など、日本と違う部分が多くあります。
それを「変だ」と感じるか、「面白い」と感じるかで、移住生活の満足度はかなり変わってくると思います。
タイ移住に向いていない人

基本的には向いている人の裏返しです
① 完璧主義の人
タイでは、
- ミス
- 遅延
- 説明不足
- 急な変更
が起きることが度々あります。
そのたびに強いストレスを感じてしまうタイプの人は、かなり疲れやすいと思います。
② 常に日本品質を求める人
これはかなり重要だと思います。
日本レベルの、
- 接客
- 清潔感
- 正確性
- 商品管理
- アフターサービス
を海外で期待すると、不満が溜まりやすくなります。
特に長期滞在になるほど、日本との違いは日常の中で見えてきます。
③ トラブル耐性が低い人
海外では、
- ビザ問題
- 通信障害
- 契約トラブル
- 言葉の問題
など、小さなトラブルが定期的に発生します。
「予想外」に弱い人は、精神的に消耗しやすいかもしれません。
④ 食の安心感を最優先する人
タイは食文化が豊かな一方で、
- 衛生感覚の違い
- 味付け
- 油の多さ
- 辛さ
- 日本食の価格
などが気になる人もいます。
「絶対に日本食中心でないと無理」という人は、生活コストも上がりやすくなると思います。
タイ移住は「良い部分」と「悪い部分」のバランス
ここまで向き不向きを書いてきましたが、不向きに当てはまっているからといって、「移住しない方がいい」と言いたいわけではありません。
例えば、タイ移住に向いていない人の「完璧主義」ですが、実は妻はこのタイプに当てはまります。
もちろんガチガチの完璧主義というほどではありませんが、分類すればそちら寄りだと思います。
タイでは、
- 時間を守らない
- 適当
- 説明が曖昧
という人はかなり多いです。
正直、妻もイライラしていますし、私自身もイライラすることはあります。それでも、私たちはタイでの生活に満足しています。なぜなら、それ以上に良い部分が多く、悪い部分を十分許容できると感じているからです。
タイ人は、自分がルーズな分、他人にも寛容で優しい人が多いと感じます。
例えば交通ルールは、日本と比べるとかなり自由です。逆走や歩道を走るバイクは当たり前です。
ただ、日本でたまに見かけるような「オラオラ系」というよりは、
「ちょっと通らせてもらいますよ」
というような、どこか柔らかい雰囲気を感じます。
もちろん危険な場面もあるので良いことではありませんが、こういう空気感が私たちには合っていました。
海外で生活している以上、想定していなかった良いことも悪いこともあります。
結局は、
「ここは不満だけど、こっちは気に入っているからまあいいか」
と思えるかどうか、そのバランスが大切なのだと思います。
タイ語も英語もできない私たちですが…
ちなみに、海外移住では言語も重要な要素の一つだと思います。
当然ながら、タイ語が話せれば生活はかなり快適になりますし、英語もできるに越したことはありません。
ただ、実は私たち夫婦は、タイ語も英語もほとんどできません。
それでも、今のところ特に大きな不自由を感じることなく、楽しく生活できています。
最近は翻訳アプリもかなり優秀ですし、賃貸契約では日本語対応のエージェントに入ってもらいました。最初のビザ更新もエージェントにお願いしています。
もちろん費用はかかりますが、タイには日本人向けのサポート体制が比較的整っており、そこまで高額ではありません。
そのため、「語学ができないと海外移住は絶対に無理」というわけではないと思います。
もちろん、言葉ができれば行動範囲も広がりますし、より深く現地生活を楽しめるとは思いますが、語学に自信がないことだけを理由に諦めてしまうのは少しもったいない気もします。
「正しい・間違い」だけでは測れない部分もある
ちょっと横道にそれますが、タイで生活していると前述した通り
- 時間にルーズ
- 仕事が大雑把
- 説明が人によって違う
と感じる場面は少なくありません。
日本の感覚で考えれば、「それは良くないことだ」と思うのも自然だと思います。
実際、日本の時間に正確な文化や丁寧な対応は、本当に素晴らしいものだと思います。
ただ、海外で生活する上では、
「自分の国の常識だけを基準にしすぎない」
という姿勢も大切なのではないかと感じています。
もちろん、「だから自分も時間を守らなくていい」という話ではありません。
そうではなく、
「この国にはこういう文化や空気感があるんだな」
と、ある程度受け入れたり、寛容になる姿勢が必要なのだと思います。海外移住は、自分が“外国に住まわせてもらっている立場”でもあります。
だからこそ、
「日本ではこうだから」
「理論的にはこっちが正しい」
と正論だけを振りかざしてしまうと、現地の文化や価値観を否定することにもなりかねません。
これは日本でも同じだと思います。
例えば、日本では電車の中では静かに過ごす人が多いですが、海外では車内で普通に電話をする文化の国もあります。
どちらが絶対的に正しいというより、
「その国にはその国の普通がある」
ということなのだと思います。
海外移住では、その違いに対してイライラし続けるよりも、
「日本とは違うんだな」
と受け止められる人の方が、結果的に暮らしやすいのかもしれません。
移住前に「短期滞在」をしてみるのがおすすめ
個人的には、1か月ほど実際に生活してみるのが一番良いと思っています。
旅行と生活では、見えるものがかなり違います。
「海外移住さえすれば幸せになれる」と考えている人には、海外移住は楽園ではなく、性格との相性や、その国との相性がかなり重要ということを知ってほしいです。
リタイア移住のハードルは今後さらに上がるかもしれない
どこの国もリタイアメントビザのハードルは年々上がってきており、今後も厳しくなる可能性は高いと思います。
実際、
- ビザ条件の厳格化
- 審査の厳密化
- 必要資金の増加
などは、多くの国で見られる流れです。
以前のように、「条件に少し足りなくても何とかなる」というケースはほぼないのかなと思っています。
また、東南アジア各国も物価が上昇しており、昔のように「日本の半分の生活費で暮らせる」という時代ではなくなってきました。
タイでも、円安や現地物価の上昇によって、以前ほどの割安感はなくなっています。
もちろん、地方でかなり質素に暮らせば安く生活することも可能ですが、多くの日本人にとっては衛生面や生活の質の部分で難しいかもしれません。
そのため、移住を考えている方は、できるだけ早めに動いた方が良いのではないかと個人的には思っています。
東南アジアと欧米では雰囲気もかなり違う
東南アジアは比較的親日国が多く、日本人にとって過ごしやすい地域だと思います。
一方で、欧米ではまた違った難しさがあるとも聞きます。
例えば、東南アジアでは差別を感じたことはありませんが、欧米では差別を感じるという話を聞くことがあります。
もちろん、国・地域・人によって大きく違うので、一概には言えません。
ただ、「海外移住」と一言で言っても、地域によって文化や空気感はかなり違うということは知っておいた方が良いと思います。
結局、私たちが海外移住を選んだ理由
最後に、私たちが海外移住を気に入っている大きな理由があります。
それは、外国に来て「日本語がない環境」に身を置くことです。
街を歩いても看板はタイ語や英語。
周囲から聞こえてくる会話も日本語ではありません。
そんな環境にいると、私たちは何とも言えない高揚感というか、心が躍るような感覚になります。
もちろん、これは人によって大きく分かれる部分だと思います。
「落ち着かない」
「やっぱり日本が安心」
と感じる人も多いでしょう。
でも私たちは逆で、日本とは違う空気の中にいると、
「ああ、海外で暮らしているんだな」
という不思議なワクワク感があります。
うまく言葉では表現できませんが、毎日が少しだけ新鮮で、少しだけ冒険のように感じるのです。
これが、私たちが海外移住を決めた大きな理由の一つです。そして、この感覚に共感できる人は、海外移住に向いている要素を持っているのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
タイも含めた5か国のリタイアメントビザについて比較しています。興味があればご覧ください。
東南アジア5か国のリタイアメントビザ比較【2026年版】タイ移住した50代夫婦が本気で調べてみた | シンヒロのブログ
タイ移住の様子をブログにしています。よろしければご覧ください。
シンヒロのブログ | ~リタイアメントしてタイ移住をしています~

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