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【2026年最新版】マレーシアMM2Hは本当に緩和された?条件・費用・メリットを徹底調査

他の国への移住について

はじめに:タイ移住者がMM2Hを再検討した理由

タイのバンコクにリタイアメント移住している50代夫婦です。
現在はタイで生活していますが、将来的な選択肢として他国への移住にも関心を持っています。

中でも、以前旅行で訪れたマレーシア(クアラルンプールやレダン島)は、街並みの美しさに加え、離島のビーチも印象的で、全体的にとても良いイメージを持っています。

そこで今回は、就労ビザや投資ビザではなく、リタイアメントを中心に、マレーシア移住について自分なりに調べた内容をまとめてみたいと思います。

日本で移住を検討していた頃(2020年~2022年)は、候補地としてマレーシアも視野に入れていました。しかし、当時のMM2H(Malaysia My 2nd Home)は条件が大幅に厳格化されており、結果的にタイ一択となりました。

特に一時期は、
月収約100万円以上
金融資産約5,000万円以上

といった、いわゆる超富裕層向けの制度となっていたため、私たちにとって現実的な選択肢ではありませんでした。

ところがその後、この厳しい条件は見直され、制度が再編されています。

我が家では、今後タイ以外の国への移住も視野に入れているため、今回は現在のMM2H制度について改めて調べてみました。

マレーシア移住を検討する中で、私自身がMM2Hについて情報収集を行いました。本記事では、その内容をまとめています。
できる限り正確な情報を心がけていますが、誤りが含まれている可能性もあります。あくまで個人の調査に基づく内容として、ご参考程度にご覧ください。


MM2Hの種類(制度は3つある)

MM2Hには以下の3種類があります。

種類管轄特徴
MM2Hマレーシア政府(観光省)一般的に「MM2H」と言えばこれ
S-MM2Hサラワク州政府サラワク州内滞在が条件・比較的ハードル低め
SBH-MM2Hサバ州政府サバ州(コタキナバル)内滞在が条件・条件は州独自

※サラワク・サバは別制度で、条件や柔軟性が異なります。

今回は、**本家のMM2H(政府版)**について調査した結果です。


MM2H(新制度)の取得条件【2026年現在版】

2024年に再編(2026年4月時点で最新)されたMM2Hは「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」の3区分になっています。

■ 基本条件一覧

項目プラチナゴールドシルバー
有効期間20年15年5年
定期預金US$1,000,000
(約1億6,000万円)
US$500,000
(約8,000万円)
US$150,000
(約2,400万円)
就労可能(条件付き)不可不可
月収要件なしなしなし
金融資産証明なしなしなし
年齢制限25歳以上25歳以上25歳以上
不動産
最低購入額
RM2,000,000
(約8,000万円)
RM1,000,000
(約4,000万円)
RM600,000
(約2,400万円)
不動産売却制限10年間売却不可10年間売却不可10年間売却不可
画像生成AI:ChatGPT(OpenAI)

■ 申請費用関連

項目プラチナゴールドシルバー
MM2H参加費RM200,000
(約800万円)
RM3,000
(約12万円)
RM1,000
(約4万円)
申請費用(政府)RM70,000
(約280万円)
RM55,000
(約220万円)
RM40,000
(約160万円)

※為替目安:
1RM(リンギット)=約40円、1ドル=約160円(2026年5月時点)


補足事項(見落としがちな重要ポイント)

申請は政府認定エージェント経由のみ

マレーシア政府公認MM2Hビザエージェントのみが申請可能です

MM2Hは公式には観光芸術文化省のワンストップセンターで処理されますが、MM2Hは必ず政府認定エージェントを通じて申請する必要があり、個人で直接申請することはできません。ただし、サラワク州独自のS-MM2Hでは個人申請が認められているようです。

審査期間:約2〜3か月

結構時間がかかります

定期預金の引き出しは1年後から最大50%まで

定期預金は1年後に最大50%まで引き出し可能ですが、
不動産購入
教育費
医療費
国内旅行

に限られています。

滞在義務:年間90日(50歳以下が対象)

25〜49歳の場合は、主申請者と配偶者・子どもを合算して年間90日以上の滞在が必要です。50歳以上の場合は、最低滞在日数の要件はありません。

いろいろと忙しいであろう25~49歳に滞在日数の縛りをきつくして、時間のありそうな50歳以上の滞在日数の要件がないです。逆のような気もしますが・・・

帯同可能者

帯同申請すれば、
配偶者
子供(未婚34歳以下)
両親

は帯同可能です。

帯同者(配偶者・子供・両親)は申請自体は可能ですが、完全無料ではありません。
エージェントによっては主申請者の費用に含まれるケースもあり、同時申請であれば追加費用がほとんどかからない場合もあります。
ただし、健康診断や保険などの実費は別途必要となります。

MM2H(ビザ)解約時

例えばシルバー(5年)を取得して、事情があって2年でMM2H解約となった場合には、預金の解約、不動産売却は可能です。


旧MM2Hとの違い(ここが大きく変わった)

直近の制度変更(2024年)で大きく変わった点は以下です。

  • 月収条件(約100万円以上)→ 撤廃
  • 資産証明(約5,000万円)→ 撤廃
  • 年齢制限:35歳以上 → 25歳以上に緩和

つまり
「収入審査型」から「資産(預金)型」へ完全にシフトしています。


不動産購入の現実(注意点)

シルバーの場合、最低購入額は約2,400万円ですが、注意が必要です。

例えば首都のクアラルンプールでは、外国人の最低購入価格は通常RM1,000,000(約4,000万円)に設定されています。

そのため、

  • シルバーでもクアラルンプールの物件の場合、実質4,000万円以上が必要になる
  • 地方物件も購入可能で安いが、売却時の価格下落リスクがある

という状況です。地方では安い物件もあり2,400万円以下の購入も可能ですが、地方の物件は不安というのが正直な感想です。

永住する覚悟であれば別ですが、個人的には日本と同様に
流動性を考えると都市部の物件の方が無難
だと感じます。そうすると最低は2,400万円でも、首都クアラルンプールの4,000万円以上の物件購入の方が出口戦略としては良いのかなと思います。

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メリット

  • 定期預金は将来的に返還される資産
  • 定期預金は年利2〜3%(2026年4月現在)なので、シルバーの最低預金額でも年間約60〜70万円の利息収入
  • クアラルンプールなど都市部は不動産価格の上昇余地あり
  • 日本語しか話せなくても申請のお手伝いをしてくれる代理店がある
    ※不動産購入の条件があるので、不動産会社が代行業者を兼任している場合が多い
  • 都市部では英語がほとんどの場所で通じる

デメリット

  • 不動産価格の下落リスク
  • 初期費用が高額(定期預金、不動産購入、申請費用)

定期預金も不動産も解約や売却をすれば還ってきますが、不動産は下落リスクが怖いです(逆に上昇する可能性ももちろんありますが)。


結論:MM2Hは「緩和されたが別物になった」

MM2Hは確かに以前より「緩和された」ように見えます。

しかし実際には、
👉 誰でも入りやすくなったわけではなく
👉 まとまった資金を持つ人向け制度に再設計された

という印象です。

そのため、

  • 年収ベースで厳しかった人 → チャンスあり
  • まとまった資金がない人 → 依然ハードルが高い

というのが現実です。

しかし、資金力のある方であれば「定期預金」も「不動産購入」も解約や売却をすれば返却される金額です。定期預金には金利も付きますし、不動産に関しては価格上昇の可能性も十分にあります。資金力があればマレーシアも悪くないのかなと思います。

以前のMM2H(~2020年)は不動産購入や投資は必須ではなく、一定の預金と収入があれば取得できる比較的ハードルの低い制度でした。現在は制度が見直され、不動産購入や高額な預金など「国内に資金を落とす仕組み」に大きく変わっています。

タイのリタイアメントビザ

私たち夫婦は現在、タイのリタイアメントビザを取得していますが、かかる費用はMM2Hとは比較になりません。
就労や起業を前提とする場合は別の選択肢もありますが、リタイア目的で考えるのであれば、費用面ではタイに大きなメリットがあります。

■タイのリタイアメントビザ

  • 対象50歳以上
  • 条件タイの銀行口座に80万バーツ(約400万円)の預金、または一定の収入証明
  • 費用:公式手数料は安価で、代行業者に依頼した場合でも1人あたり約70,000円程度(2023年当時)でした。現在は多少値上がりしていると思います。

詳細は少し古い記事になりますが、以下も参考にしてください。
最初の3か月間のビザ申請の「手続き編」
最初の3か月間のビザ申請の「申請編」

※近年は銀行口座の開設が難しくなっているため、初回は代行業者の利用を検討した方が安心です。

一方、マレーシアのMM2Hは、最もハードルが低いシルバーでも以下の条件が必要です。

  • 定期預金:約2,400万円
  • 不動産購入:約2,400万円以上
  • 申請費用:約160万円+参加費約4万円

これに対してタイのリタイアメントビザは、

  • 定期預金:約400万円
  • 申請費用:約10万円前後(代行業者利用時)

と、必要資金には大きな差があります。

MM2Hでは、合計で約4,800万円規模の資金に加え、申請費用として約164万円の“戻らない費用”が発生します。
一方、タイのリタイアメントビザは、タイの銀行に預金400万円と代行業者を利用しても約10万円程度で済み、慣れてくれば自力申請で2万円前後に抑えることも可能です。

参考までに、タイには政府主導のタイランドプリビレッジ(旧タイランドエリート)」という制度もあります。
年齢に関係なく長期滞在が可能で、ビザ手続きや銀行口座開設のサポート、VIPサービスなどが受けられる富裕層向けの制度です。
最安プランでも5年間で約90万バーツ(約450万円)の入会金が必要となり、決して安い制度ではありません(※入会金のため返金はありません)。
参考:タイランドプリビレッジ公式HP
:タイランドプリビレッジの最安プラン「ブロンズ」は、65万バーツ(約330万円)のキャンペーンが2026年9月まで延長されています。なお、その後の延長については未定となっています。

タイからマレーシアはあり?

マレーシアは、タイと比較すると
「英語が通じやすい」「教育環境が整っている」「比較的気候が安定している」「大気汚染が少ない」など、魅力的な点も多くあります。

一方で、今回解説したようなリタイアメントビザの取得難易度や、実際にタイで3年間生活して感じた利便性やコスト面を総合的に考えると、現時点ではタイの方が現実的でかなり有利だと感じています。

もちろん、十分な資産がある方にとってはマレーシアも有力な選択肢の一つです。
ただ、できるだけ費用を抑えてリタイアメント後の海外移住を考えている方であれば、個人的にはタイの方が相当優位かなと思っています。

今回の調査を踏まえると、現時点ではリタイアメントしている我が家にとってマレーシア移住は無いかなという結論になりました。

本情報がみなさんの参考になれば幸いです。


注意事項
本記事の内容は2026年4月時点の公開情報をもとにしています。
制度は頻繁に変更されるため、実際に申請を検討される場合は必ず公式情報および認定エージェントにて最新情報をご確認ください

最後まで読んでいただきありがとうございました。

タイでの移住生活をブログにしています。よろしければご覧ください。
https://shinhiroblog.com

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