タイのバンコクに移住した50代の子供がいない夫婦です。移住して半年が過ぎましたが、急な不幸と免許証の更新をしなければならないため日本に一時帰国することになりました。ついでに、日本で出来ることをしてきましたが、本記事の保険請求は長い文章になってしまったので、別記事にさせていただきました。「日本に一時帰国した際にしたこと」の全般は以下のとおりです。よろしかったら、こちらもご覧ください。
保険の請求
タイの保険制度
今回、初めての移住をして、約半年の経過後、日本へ帰国しましたが、私達はタイの保険には加入していません。
タイで働く方ならば、会社の社会保険に入れるようですが、私達はリタイアメントビザなので、働くことが出来ません。日本のように国民健康保険のような制度がタイにはないため、民間の保険に入るか全額自腹で負担しなければなりません。
耳鼻科を受診
日本にいる時から、耳の調子は良くなかったのですが、更にというか新たな異変があり、タイの日本語が通じる病院を受診しました。
タイで二つの病院を受診した記事です。ご興味があれば以下からどうぞ。
当然、全額自己負担
タイの保険には入っていないので、当然、全額自己負担です。二つとも超高級病院(日本語が通じる耳鼻科は高級病院しかありませんでした)で1回の受診料が高い高い。だいたい1回10,000円オーバーで、1回だけですが高い時は40,000円くらい請求されました。9回受診して、10,000円を切ったのは1回だけでした。やってもらうことは日本とそう変わってないと思うのですが・・・。帰国するまでの医療費(薬代含む)の合計は概ね15万円です。
医療費の請求
私達が考えていた医療費の請求方法は二つです。
1 妻の会社の社会保険に継続して加入(私は妻の扶養)していたので、海外療養費制度を利用する事
2 タイ移住の際に飛行機の燃油サーチャージをアメリカンエクスプレスで決済(航空券は貯めたマイルを使用)したため、保険が適用になるので、そちらを利用する。
1は日本で利用するのと同様、3割負担が必要なうえ、日本で認められた医療しか保険の適用とならないので、3割以上の負担の可能性もあります。
2はアメリカンエクスプレスの海外旅行保険(妻がアメックスのカード会員で私は「生計を共にする家族」として保険適用になります)で、渡航後90日以内に病気になり病院を受診した場合、最初の受診日から180日までの医療費(薬代込み)を補償するという保険です。
こちらの保険は、書類審査がありますが、認められれば全額負担してくれます。何かしらの不備(日本からの引き続きの治療など)があった場合は0円です。
請求には、1及び2とも診断書や領収書の原本が必要です。どちらかに保険請求した場合、認められれば原本は返却されません。逆に認められなければ、原本は返却されます。当然、両方に請求することはできません。
私達は2を選択し、何かしらの理由で2が認められなかった場合、1に請求しようと考えました。
事前(帰国前)にアメックスに相談
アメックスの相談窓口に、保険請求について確認の電話をすると「損保ジャパン」に任せてあるから、そこに聞いてくれとのことで、折返し「損保ジャパン」から連絡がありました。すごく丁寧な対応で好感が持てました。前述していますが、その時の確認事項は以下のとおりです。
・日本からの引き続きの病気は対象外であること
・領収書や診断書は原本(診断書は高額な治療費の場合、必須になる)が必要
・補償額は医療費全額か0円かのどちらかであること
・航空券や燃油サーチャージなど海外渡航に関する決済をアメックスでしていること
・渡航してから90日以内に病院での医療費がかかった場合、最初の受診日から180日間の医療費の補償をするということ。
アメックスに関しては、昔は旅行関係の決済に関係なく海外旅行保険は適用でしたが、今はカードで旅行に関連した何かしらの決済が必要です。私の持っているJCBカードも決済に関係なく自動付帯でしたが、今は駄目です。どんどん条件が悪くなっていくのは仕方のないことなのでしょうか。
帰国時に請求
日本の住所(住民票は日本に残しています)に、郵送で書類が送られて来ていました。帰国した時に受け取り、申請書に記入して、診断書や領収書を同封して損保ジャパンへ郵送しました。
その他にも、航空券の写しや燃油サーチャージの証明などもありましたが、電子決済や電子チケットだったので、保険請求時に開設される損保ジャパンのLINEに添付して送って良いか確認したところOKだったので、スクショをLINEに添付して送りました。
本当に対応が良くて、私が「タイに戻るまでに出来ることをしたい」とLINEで伝えると対応を急いでくれたのか、郵送してから、6日で支払いが決定し、その3日後には指定した口座に金額が振り込まれました。
本当に良い対応でした
アメリカンエクスプレスは、いつも丁寧な対応で好感が持てますが、損保ジャパンもかなり良い対応でした。電話対応にしてもLINEにしても、人をイライラさせない術を身に着けている人が対応していると思います。
初めての保険請求で書類や申請書の提出に関して不安がありましたが、丁寧に対応してくれました。もちろん大勢の方が対応していると思うので、中には良くない人もいるかもしれませんが、少なくとも私は大満足でした(やたらほめていますが、もちろん案件ではありません)。
損保ジャパンは「ビッグモーター」の件で、評判を落としているかもしれませんが、良い対応でした。
結論とこれから
アメリカンエクスプレスの海外旅行保険は、全額負担してくれて、対応も良かったですし、文句ありませんでした。ただこの保険は、あくまでも海外旅行保険なので、90日間(180日間)という期限があります。
今回、日本に一時帰国したので、海外旅行保険は一旦リセットされ、「タイ渡航後に90日以内に病院での医療費がかかった場合、最初の受診日から180日間の医療費の補償をする」内容は新規で適用となります。
しかし、今回請求した耳鼻科の同じ病名の引き続いての受診は当初の180日を過ぎた時点で無効になります(残り1ヵ月もありません)。この病名に関しては、帰国したとしてもリセットされず保険請求は出来ません(アメックスに確認済)。
全く別の新たな病気で、病院で治療を受けた場合は適用になるので、そこは安心ですが、引き続きの耳鼻科の受診に関しては、アメックスの保険は適用されないので、新たにタイでの民間の保険に加入でもしない限り、全額自腹になります。
今までは「アメックスの保険があるから、いいか。」と高を括っていましたが、これからは真剣に保険加入を考えなければいけません。
ただ、私がタイ移住を考え始めた3年ほど前は、一般的な医療保険で年間80,000円くらいと言われていましたが、今は100,000円以上かと思います。もちろん、掛け金によって保険料は上下しますので、一概には言えませんが、タイにある高級病院も適用され年間100,000円で済むのであれば、加入もありかなと考えていました。
でも、先ほどネットで調べて保険料金とかを試算してみたら、平気で年間300,000円とか400,000円とか恐ろしい数字が出てきます。ちょっと真剣に勉強しなくちゃいけません。
私達は住民票を日本に残していますので(税金も健康保険料も年金も支払っています)、健康保険(会社の任意継続)の海外療養費と高額療養費の制度が利用できると思いますので、一旦は全額自腹になりますが、半分以上は還ってくるかなと考えています。それらも踏まえながら考えると、民間の保険加入が良いのかどうか迷ってしまいます。
とりあえず憶測だけではどうしようもないので、タイの保険会社に行って自分達の希望するような保険内容でいくらぐらいかかるのかということから始めようと思っています。アメックスの海外保険が切れる90日以内に回答を出さなければいけないので、結論が出た時には、またブログでご報告させていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ピースボート地球一周の船旅タイでの移住生活をブログにしています。よろしければ以下からどうぞ。
コメント