50代中盤の夫婦が、タイのバンコクで移住生活を始めて4か月が経ちました。
今回は、タイのバンコクにある「ラーマ9世病院(Praram 9 Hospital)」の耳鼻科に行ってきた時のお話です。
日本にいる時から耳の調子が悪くて、耳鼻科に通っていました。バンコクに来て環境が変われば、耳も良くなるかなと希望も込めた期待をしていたのですが、やっぱり駄目でした。
私達はお金持ちではなく、タイでの保険にも加入していないので、安い病院やクリニックが良いのですが、タイ語も英語も出来ません。日本語が通じる耳鼻科となると、タイで3大病院と言われる「サミティベート病院」「バンコク病院」「バムルンラード国際病院」や、3大病院に次ぐ高級病院の「ラマ9世病院」「BNH病院」「スクンビット病院」「カミリアン病院」の中から選ぶしかないと思い、はじめに「バムルンラード国際病院」の耳鼻科に行きました。
※以前のブログで「バムルンバード国際病院」の耳鼻科に行ってきた様子を記事にしました。3大病院や高級病院の場所なども書いていますので、興味のある方は以下からどうぞ。
「バムルンラード国際病院」は、まるでホテルのような病院で、日本語通訳の方もいて、何不自由ない病院ですが、料金が高いんです。1回診察してもらうと10,000円~20,000円かかります。前述したとおり、タイ国内の保険に入っていないので、日本に帰国した際にはカード付帯の旅行保険や健康保険に請求や還付をしてもらおうかと考えていますが、どこまで返金してくれるか不明なので、安いに越したことはありません。そこで、3大病院ほど高くないと言われている日本語でも大丈夫な高級病院の「ラーマ9世病院(Praram 9 Hospital)」に行ってみることにしました。
今回はそのリポートです。前回行った「バムルンラード病院」と「ラーマ9世病院」の診療費の比較も後半でしていますので、よろしければ最後までご覧ください。
いざ、ラーマ9世病院 耳鼻科
前日に病院へ電話(02-202-9999日本語内線2293)して確認しようとしましたが、タイ語のアナウンスが流れて、当然意味不明です。最後に「英語は9番を押してね」と英語で言われたので、スマホの9番を押すと、またアナウンスが流れて切れてしまいます。内線の2293も押してみますが、やっぱり切れてしまいます。何回やっても同じです。
「バムルンラード国際病院」へ行った時の経験から、飛び込みでも大丈夫と思いパスポートだけ持って行ってみました。
ラーマ9世病院(Praram 9 Hospital)
▶公式HP:Praram 9 Hospital – 大手医療サービスプロバイダー
▶住所:99 Soi Praram 9 Hospital, Huaykwang, Bangkok 10320 Thailand
▶地図:ラーマ 9世 病院 – Google マップ
MRTペチャブリ駅orラーマ9世駅から800m~1km
ペチャブリ駅は病院の無料送迎バスあり
ラーマ9世駅から徒歩だと15分 くらい
▶電話:02-202-9999 内線 2293(日本語内線)
※私の場合、電話は繋がりますがアナウンスが流れて切れてしまいました。
▶日本語通話:毎日 8:00~16:00
2階の受付へ
ネットで情報収集をした際、2階が受付とありましたので、2階に行ってみました。すると「Registration」(登録)の文字があるカウンターがあったので、そこにいたスタッフに「ジャパニーズスタッフ プリーズ」と伝えました。そうすると電話をかけて、日本語が話せるスタッフを探していたようですが、見つからないようで、本当に片言の英語とスマホの翻訳アプリでの会話となりました。
診察券の作成
「ファーストタイム ヒア」と言うと、白い紙を出されて「ここに住所と電話番号を書いて」と翻訳アプリを見せられ、同時に「パスポート プリーズ」と言われました。パスポートを渡し、タイの住所と電話番号を白い紙に書きました。そして、「ルック アット ディス」と言われ、カメラの様な物を指したので、それを見ていると写真を撮られました。
少しすると、写真入りの診察券を渡されました。「バムルンラード病院」では、4枚くらいの紙にチェックをしたり、住所や名前を書いたりして、診察券が出来上がったので、その点は「ラーマ9世病院」の方が簡単で早いです。
そして翻訳アプリで「今日はどうした?」と見せられたので、「右耳が聞こえないので、耳鼻科を受診したい」と翻訳アプリで返すと、大きくうなずき、番号票とA4の紙を渡され「B棟の8階に行け」とのこと。エスカレーターの下りを指さされ、1階に降りてから行けと。
B棟の8階へ
エスカレーターで1階に降りるとB棟への矢印が多数出ているので、迷わず行くことが出来ました。B棟に着きエレベーターで8階へ行きます。私の勝手な想像で、そこが日本語デスクかと思ったら、「耳鼻科」でした。受付で先ほど貰った番号票とA4の紙を渡し「ジャパニーズスタッフ プリーズ」と言うと、「座って待て」と言われました。
2~3分すると、50代くらいの日本人男性の通訳の方が来て、「こちらへどうぞ」と言われ、血圧、パルスオキシメーター、身長、体重を計りました。一旦、待合室に戻りましたが、ものの2~3分で通訳の方に呼ばれ診察です。最初に受付に来た時に10人くらい待っていましたが、飛び込みにも関わらず、ごぼう抜きです。通訳さんの都合とかが関係しているのかどうかわかりませんが、とにかくすぐに診察してくれました。
※診察を待つ間、耳鼻科の出入り口や受付の写真を撮っていたら、通訳の方に「病院内の撮影は禁止になっています」と言われたので、画像はありません。あしからず。
診察と治療
先生は30代後半くらいの女性。話もよく聞いてくれて、良い先生だと思いました。治療は「バムルンバード病院」や日本の病院と変わらず、耳の奥の膿が固まったような物を取り出す作業(吸引とか)でしたが、細かいところまで丁寧にやってくれました。今までは5分もかからず終了していたが、10分以上かけて治療してくれました。
その後、聴力の検査もやっておきましょうということで、別室で検査を実施しました。異常はなしという結果でした。
再度、先生のところに戻って、診察結果や薬の処方などの説明です。診断名は「中耳炎」でした。薬を2種類出してくれて、「鼻と耳は繋がっているから鼻の薬も出します」と言われ、鼻にプッシュするスプレータイプの薬も処方してくれました。さらに、注射器の針のない物を渡され、「これに、水とお酢を1:1で混ぜて右耳に入れて消毒をしましょう。水は水道の水でいいから、食用のお酢を自分で混ぜて調合してね。」とのこと。自分で調合するのか・・・と最初は不安もありましたが、まあ、それの方が安く済むのは間違いないと思い了承しました。
ラーマ9世病院は
病院は清潔感もあり、綺麗でした。バムルンラード病院ほどではありませんが、高級病院な雰囲気。対応も良くて病院としては文句なしです。通訳さんも最後まで一緒なので心強い(バムルンラードは診察の時のみで、会計や薬屋さんには付いてきてくれませんでした)。
問題の会計です。
そもそも、ラーマ9世病院にした理由はバムルンラード病院の医療費が高いからで、ラーマ9世病院の方が若干安いという記事を何件か見かけたからです。その問題の医療費はいくらかと言うと
7,319バーツ約29,276円でした
あまりにびっくりして、通訳さんに「高くないですか?バムルンバードでも10,000円~20,000円の間でしたよ。」と言ってしまいました。通訳さんに言ってもしょうがないのはわかっていますが、つい言ってしまいました。通訳さんは「そうですか・・・」と言ったきりです(通訳さんには正直に、バムルンバードが高いからこちらに来たと伝えてあります)。まあ、今回は聴力検査もあり別室に行き技術者さんに判定してもらったので、高くなったと思いますが、それにしても高い。
両病院の金額の比較
嘆いていても何も解決しないので、今後はどうするのか?まずは、二つの病院の金額の詳細を比較してみましょう。極力公平を期すために初診の医療費にしましたが、単純に比較できないのが厳しいところです。
翻訳アプリを使って和訳した医療費の内訳です
バムルンラード病院
薬代 678バーツ
診療費 2,470バーツ
その他 490バーツ(他のサービスの330バーツが通訳費用ですかね)
ラーマ9世病院
薬代 3,069バーツ
診療費 3,300バーツ
その他 950バーツ
※単純に比較できないことは充分承知のうえで比較していますので、そこはご了承ください。
バムルンラード病院 | ラーマ9世病院 | |
薬代 | 678฿(¥2,712) | 3,069฿(¥12,276) |
診療費 | 2,470฿(¥9,880) | 3,300฿(¥13,200) |
その他 | 490฿(¥1,960) | 950฿(¥3,800) |
合計 | 3,638฿(¥14,552) | 7,319฿(¥29,276) |
薬代:バムルンラードで処方された薬は軟膏中心でラーマ9世は錠剤
→それにしてもこの違いは凄い
診療費:吸引など技術的な措置は、ほぼ一緒だが、診療時間自体はラーマ9世が長い
→バムルンが5分程度でラーマは10分以上
その他:ラーマ9世は、聴力検査の700バーツがある
→聴力検査を引くと、バムルン490฿:ラーマ250฿
う~ん ラーマ9世病院
何度も言いますが、処方された薬も違いますし、状況も違うので、同一条件ではないことをお伝えしておきます。が・・・「ラーマ9世病院」が「バムルンラード病院」よりも安いとは思えないです。安いと期待していったのに、逆に高かったのでショックは倍増です。
ネットで調べてみると3大国際病院の一角である「バムルンラード病院」と高級病院である「ラーマ9世病院」では、後者の方がちょっと安いよという話を聞いていたので、その点では残念でした。少なくとも耳鼻咽喉科では金額の大きな違いは無いように思います。両病院とも耳鼻科の先生は複数人いて、その先生の治療方針によっても金額は違ってくると思うので、あくまでも一例として参考程度にしていただければと思います。
誤解されると困るので、最後に一言。私自身は両病院とも日本語通訳がいて、設備も素晴らしく良い病院であることは間違いないと思っています。私がお金をいっぱい持っていて、治療費なんて気にしないというなら、間違いなく両病院を選びます。素晴らしい病院です。入院してはいませんが、病室も間違いなく良いことでしょう。でも、私達には、お金が・・・治療費が・・・重く重くのしかかってきます。日本に一時帰国した際に「海外療養費」の還付申請をしようと思いますが、もしも100%還付(難しいと思いますが)してくれたら、間違いなく両病院を選ぶことを書き記して今回は終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ピースボート地球一周の船旅
※タイ移住に関してブログにしています。興味のある方は以下からどうぞ。
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