50代中盤の夫婦が、タイに移住しました。移住にはビザが必要で、私達はリタイアメントビザ(就労不可です)を申請しました。タイ語も英語も話せないので、最初の申請(3か月間のビザ発行)は代行業者の方にお願いして、その後の申請は、バンコクの入国管理局(チェーンワッタナー)で自分達で申請しています。過去の申請については以下のリンクのとおりです。タイでは頻繁に制度や提出書類も変わって担当官によっても言うことが違うという驚きの対応もあります。過去記事ですが参考にはなると思いますので、興味があればご覧ください。
最初の3か月間のビザ申請の「手続き編」
最初の3か月間のビザ申請の「申請編」
2024年12月更新版リタイアメントビザ更新に必要な書類と手続き
今回は、2025年12月にリタイアメントビザの延長申請した際の必要な書類や申請手順などを書き記しました。

延長申請当日に必要な物(原本及びコピー)
原本
申請用紙(TM7ほか)
1 TM7(王国での一時滞在延長申請)→写真貼付
写真もイミグレーションの地下で撮影できます(4枚で100バーツくらい)
2 STM.9(ビザ超過滞在に対する罰則の認識)
3 STM.2(タイ王国における一時滞在許可の諸条件)
※全てイミグレーションで入手できます。あとで画像付きでご案内します。
パスポート
パスポートの有効期限は1年以下でもビザ更新は可能ですが、ビザの有効期限はパスポートの有効期限を超えることは出来ないので、1年以上が良いかと思います。
タイ国内の預金通帳
直近2ヶ月間で800,000バーツ(約3,600,000円)以上の預金が必要です。
参考までに、次回申請の1年の間は、申請前の2か月は800,000バーツを下回らないことと(前回申請後の2か月も800,000バーツを下回ってはいけなかったと思います)、それ以外でも400,000バーツを下回らないことが条件です。
※1バーツ4.5円で計算しています
銀行口座関連
◆残高証明
◆過去の取引履歴 初回は3か月分でそれ以降は1年分が必要
※両方とも当日に1階の各銀行の支店で発行可能です。
※注意:2025年9月12日からカシコン銀行の支店が閉鎖され、ラクシー駅の「IT Square支店」と統合されたようです。カシコン銀行に限り「当日に下の銀行に行って手続き」は出来ませんのでカシコン銀行の方は十分ご注意ください。参考で以下にカシコン銀行の発表を貼り付けます(英語なので翻訳してごらんください)。
https://wochenblitzenglish.com/kbank-shuts-key-bangkok-branch/?utm_source=chatgpt.com
私達の銀行口座はカシコン銀行でこれを知らず結構大変でした。今回の内容や当日行った対応を記事にしましたので、よろしければご覧ください。
TM30(外国人の居住報告)
オーナーがオンラインで申請して、データ(画像)で貰ったものをプリントアウトした物です。
自宅地図
私達は、コンドミニアムのHPの地図に「MAP」という文字と「住所」を手書きしました。
※私達の場合ですが、コンドミニアムの管理事務所のメールアドレスに添付して送付して、プリントアウトしてもらいました。1枚5バーツでした。
延長申請に必要な書類等のコピー
パスポート関連のコピー
・写真のページ
・今現在有効なビザのページ
・タイ入国日のスタンプのページ
※ビザの有効期間内(今回の私たちの場合は2024年12月~2025年12月まで)のタイ入国スタンプ
→当日、イミグレーションの1階でも可能ですし、事前のコピーでもOKです。
タイ国内の銀行口座関連
・銀行の直近の取引履歴
→本日付の記帳のコピーが必要らしく(前日でもOKという情報もあります)、入金か出金の必要があります(当日の状況を通帳に印刷させるため)。
・氏名と口座番号のページのコピー
→後述しますが、預金通帳関連は当日のコピーの方が良いです。
※カシコン銀行はチェーンワッタナーの支店が閉鎖されたため苦労しました
全てのコピーに、青のボールペンでパスポートと同様のサインが必要です
自宅の賃貸借契約書のコピーについて
私達は最初の3か月のリタイアメントビザでは全てのページのコピー(住居登録や権利書のコピーも必要です)を提出しました。しかし、2回目は住居登録も権利書も求められなかったので提出しませんでした。今回も提出していないので、いらないと思います。以前、ビザ申請を代行してもらった業者に確認したところ、「資料程度に求められることはあるが、基本いらないはず。」と言っていました。可能性として最初の申請では必要かもしれませんので、ご留意ください。最初の申請については以下をご参照ください。
最初の3か月間のビザ申請の「手続き編」
最初の3か月間のビザ申請の「申請編」
手数料
公的手数料 1,900バーツ(約8,500円)

タイ王国政府総合庁舎の入国管理局(イミグレーション)へ
MRTピンクライン「ガバメント コンプレックス駅(PK12)」
2023年12月にモノレールのピンクラインが開通して「ガバメント コンプレックス駅(PK12)」が最寄りで無料巡回バスもありますので、以下ご参照ください。
MRTピンクライン「ガバメントコンプレックス駅」で降りて3番出口を降りてください。4⃣「Government Complex」とありますが、入国管理局(イミグレーション)はB棟にあるので、3⃣から出てください(4⃣はA棟を案内していると思います)。






無料バスについて
バス停の場所は以下のとおりです



無料バスは何種類かルートがあり、詳細はわかりませんが、入国管理局(イミグレーション)はB棟ですのでB(2)とかB(4)とか、とにかくBの表示の場所で降りてください。B棟はものすごく広いですが。人だかりがある場所がイミグレです。
イミグレーションのフロア表記:1階?地下?
B棟2階の入国管理局(イミグレーション)についてですが、フードコートや銀行のある階は「1階」と表記していますが、少し混乱するかもしれません。無料バスが着く場所がイミグレーションのある2階なので、その下の階は感覚的に「地下」と考える人もいて、ブログ等に地下と表現している人もいます。
バンコク(チェーンワッタナー)の入国管理局
▶営業時間:月曜日~金曜日
平日8:30~12:00 / 13:00~16:30(最終受付15:30)
▶住所:Immigration Office (Chaengwattana). The Govenment Complex Commemorating His Majesty , B Building , Floor 2 (South Zone) Chaengwattana Road (Soi 7) , Laksi , Bangkok 10210.
▶地図:入国管理局 (バンコク・イミグレーション) – Google マップ
▶入局管理局webサイト:入国管理局 (immigration.go.th)

延長申請までの流れ
申請用紙(TM7ほか)の入手
当日、入国管理局(イミグレーション)で入手可能です。
イミグレに入ってすぐ右側の「INFORMATION」で「Retirement Visa Extension(リタイアメントビザ延長)」と伝え、今現在有効なビザのページを見せて以下の書類を貰いました。
1 TM7(王国での一時滞在延長申請)→写真貼付
写真もイミグレの地下で撮影できます(100バーツ)
2 STM.9(ビザ超過滞在に対する罰則の認識)
3 STM.2(タイ王国における一時滞在許可の諸条件)
※以前は「Statement」と書かれた書類もありましたが、今は必要ありません。
以上の3種類です。全ての書類はイミグレの「INFORMATION」窓口でもらえますが、事前にインターネットで入手も可能です。事前に記載しておけば、当日の時間と手間(15分くらいでしょうか)が若干はぶけると思います。
※TM7は両面の書類なのでご注意ください(片面2枚の提出は駄目だと思います)
ダウンロード – 入国管理課1 |กองบังคับการตรวจこの中のคนเข้าเมือง 1 (immigration.go.th)
この中の「1 TM7」→(ダウンロードの1番)、「2 STM.9」→(ダウンロードの25番)、「3 STM.2」→(ダウンロードの22番)です。
※私達は、この「INFORMATION」カウンターで、次に申請の必要がある「90日レポート」の申請用紙もいただいてきました。「ナインティデイズ リポート」で通じました。


2回目は8時半にイミグレーションに到着しましたが、かなりの人が並んでいました。前回は到着時間が9時30分頃だったので、この列は解消していたものと思われます。


この列は審査をしてもらう順番の番号を取るための列です。後述しますが、未記入の書類を見せて番号札をもらおうとしてたら「記入してから来い」と言われたので、記入済の書類をもって並んでおく方が良いと思います。
※私たちの場合、TM.7のみ見せたら大丈夫でした。8時半に行ったら30分は並ぶと思うので、用紙を貰って待っている間に書くことも可能かと思いますが、列は動くのでテクニックは必要だと思います。
申請書の記入
青のボールペンで記入。タイでは正式な書類は青のボールペンで記入します。
事前に書類をダウンロードして記入していくと若干(20分程度でしょうか)の時間短縮になります。
TM7(王国での一時滞在延長申請)→写真貼付
表と裏があります。裏面には写真を貼付します(書類の写真の枠線4㎝×6㎝は大きさが全然違うので無視です)。


STM.9(ビザ超過滞在に対する罰則の認識)

STM.2(タイ王国における一時滞在許可の諸条件)

番号札を貰いましょう
書類を貰って、奥に入っていくと番号札を受け取る窓口があるので、TM7の書類とパスポートを見せて、担当窓口の番号札を貰いましょう。
注意:窓口で貰った白紙の書類(TM7)を見せたら、「記入してから来い」と言われました。少なくともTM7の表面は記入の必要があるようです(写真は貼っていませんでしたが、そもそも裏面を見ませんでした)。
皆さんイミグレ入口の記載台で記入していました(私達は事前にダウンロードして記入していきました)が、口頭で伝えて番号札を貰っている人もいたので、正確には書いていった方が良いというところです。
そして、待ち人数がわかる二次元コードが番号札にあるので、それを読み取りましょう。ちなみに私は前回は87人待ちで、昼休みの1時間を含めて約3時間待ち、今回は63人待ちでしたが、終わった時間は14時ころであまり変わりませんでした。この番号札には担当窓口も記載してあります。窓口はL1でした。



銀行へ行きます
銀行口座の残高証明書
受付の番号札を貰ったあとは、銀行関連です。1階の各銀行(大手の銀行であれば建物内に支店があります)に行って、発行してもらいます。係員に「Visa Extension(ビザ延長)」と伝え、番号札を貰いました。
※前日の証明でも良いとの書き込みも見ましたが、銀行によっては、翌日の発行だったり、「通帳をつくった支店に行ってください」と言われることもあるらしいのでかえって手間なので、当日がお薦めです。
手数料は100バーツ(カシコン銀行でしたが、他の銀行も多分同額だと思います)。単純に残高を証明するものでOKです。
銀行口座の取引履歴
同時に銀行口座の取引履歴も貰いましょう。初回の3か月分は100バーツで、2回目以降の1年分は200バーツでした。
※しつこいようですがカシコン銀行の支店は閉鎖されているので、これが出来ません。以下の写真は過去の画像です。




書類のコピーと写真撮影
当日、1階でコピーと写真撮影が可能です。
なお、コピーした全てのページに、青のボールペンでパスポートと同様のサインが必要です。
パスポート関連
・写真のページ
・今現在有効なビザのページ
・タイ入国日のスタンプのページ
タイ国内の銀行口座関連
・直近の預金通帳のコピー
・氏名と口座番号のページのコピー
注意:タイ国内の銀行口座で、申請前の2か月間は80万バーツを下回らないこと、また、次回申請時の注意点として、「1年を通して40万バーツを下回らないこと」「申請前の2か月は80万バーツを下回らないこと」も条件です。
写真撮影
何か所もあって、待ち時間も、ほとんどありませんでした。多分、ほとんどのところでコピーと写真撮影が出来ますので、コピー時に顔写真も撮ってもらいましょう。事前に撮影しても問題ありません。背景が白という条件です。


2回目以降は写真もコピーも全て事前に用意して行きました。個人的には事前に用意しておいた方が良いかと思いますが、現地でも問題はありません。
ちょっと雑談
きっちりお昼休みです
8時半に到着していれば、昼前に終わったかもしれませんが、9時半を過ぎてしまったので、お昼休みにかかってしまいました。当然一人たりとも人数は減りません。


空路の方は入国カードは必要ありません
以前は入国カード(TM6)のコピーが必要だったようですが、今は廃止されたので必要ないです。空路での入国以外(陸路や海路など)は入国カードが残っているようです。その場合は必要なのかもしれませんが、はっきりはわかりません。その代わりだと思いますが、パスポートの入国日のページをコピーします。
待ち時間は
1階にびっくりするほどのお店があります。フードコートも確認出来ただけで、3か所ありました。カフェも多数あります。私達はフードコートで早めの昼食を食べて、カフェで一服していました。
申請前に必要な原本やコピーを確認しましょう
延長申請の手順
番号が近づいたら窓口周辺で待機
待ち番号のアプリを確認しながら順番が近づいたら(残り10人くらいでしょうか)、L1の窓口周辺で待機です。進むときは1分くらいで3人くらい進むこともありました。
L1は人でいっぱいです。
番号が呼ばれたら指定された窓口に書類全てを提出
電光掲示板と機械の音声で、番号を呼ばれます。とりあえず、全ての書類を提出し、書類が揃っているか、パスポートや通帳を持っているかを確認される大まかな審査です。2~3分で終わります。確認作業のみなので、原本や書類は全て返されて、書類の一番上の左上に次の窓口の番号が書かれます。「窓口の外で待て」と言われ、一旦窓口を出ました。
足りないコピーはこの時にしてくれます。パスポートや銀行口座関連であれば問題ありません。でも、コピーの漏れが多すぎれば「コピーしてこい」と言われると思います。あくまでも数枚かと・・・
再度、番号を呼ばれます
再び電光掲示板と機械音声で番号を呼ばれるので、その窓口で審査の本番です(所要時間は10~15分でした)。何か所かにサインを促され、写真も撮られました。ちなみに私達は、別々の窓口で別の面接官でしたが、書類の不備を言われただけで具体的な質問はありませんでした。
ここで、手数料の1,900バーツを支払い、領収書を貰います。もうこの時点でパスポートにハンコとか押しているので、ビザは確定かと思いましたが、パスポートと通帳は、まだ返してくれません。「窓口の外で待て」と言われます。
またまた、呼ばれます
最後は口頭で名前を呼ばれます。ビザの延長期間のハンコが押されたパスポートと、通帳を渡され、書類にサインして終了です。
前回は朝一(8時半)に入国管理局(チェーンワッタナー)に到着し、14時頃にはビザのスタンプを押してもらいました。今回は9時頃に到着しましたが、前回同様14時頃に終了となりました。朝一に行けば、余程のトラブルが無い限り当日中に全て終了します。うまくいけば午前中に終了するかも知れません。
まとめます
要するに
必要な原本
・パスポート
・タイ国内の預金通帳(80万バーツ約360万円以上の預金)
・TM30
・自宅地図
があれば、他の書類や写真は当日、現地で調達出来ます。
コピー忘れは原本さえあればコピーが可能なので、大きな問題ではありません。また、申請書類も現地で貰えます。ただ、パスポートを忘れたとかの原本忘れは致命的ですので、充分ご注意ください。
費用は
・リタイアメントビザ申請費用 1,900バーツ(8,550円)
・写真撮影費用 100バーツ(約450円)
・残高証明の発行費用 100バーツ(約450円)
・取引履歴の発行費用 200バーツ(約900円)
・コピー費用 50バーツ(約200円)あれば充分です
合計 2,250バーツ(約10,550円)に交通費となります。
最後に大まかな流れを
入国管理局に行って申請書を受け取り記入後、番号札を貰います
1階の銀行に行って残高証明書と取引履歴を発行してもらいます
必要書類をコピーして、写真撮影します
必要書類の確認をします
順番が来たら担当窓口へ必要書類を提出します
問題なければ、手数料を支払いビザが発行されます
以上です。
最後にひとこと
言い訳っぽくなってしまいますが、最後に一言だけ。今回、私達がリタイアメントビザの延長申請をした結果を報告させていただきましたが、タイでは、頻繁に条件が変更になります。また、担当者によっても要求が違うことがあります(日本ではありえませんが・・・)。私達も「複数回、入国管理局に行くことも覚悟しておこう。」という思いで、申請に行っています。
みなさんも、そのくらいの心意気で臨んでいただいた方がイライラも少ないかと思います。どうしても確実にとお考えの方は、代行業者への依頼をお薦めします。参考までに前回、私達が初めてのビザ申請をお願いした業者の「リタイアメントビザの延長申請手数料」は、6,800バーツ(約27,200円)でした。
今回は、1回(1日)で申請が終了し、ビザのスタンプを貰えましたが、かなりのエネルギーを使って事前リサーチをして、結構疲れました。この記事でみなさんの労力が少しでも軽減されれば幸いです。
※2回目は妻は申請当日に許可されましたが、私はTM30を取り直して翌日に再度申請に行きました。納得できませんが、それがタイです。詳細は以下のとおりです。ご興味があればご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
移住初心者のタイ移住に関するブログです。よろしければ以下からどうぞ。





コメント
今まで2年程エージェントにお願いしてました。エージェントのコネクションかでパタヤまで行って写真撮って帰ってきて一週間後くらいにパスポートが受け取れます。
今年はあなたのこの情報を元に自分で更新してみようと思うのですが、基本は書類が揃っていれば当日にビザ延長完了するのですか
ちなみに、あなたがエージェントにお願いしてた時はチェンワッタナまでエージェントと一緒に行って更新されてましたか?
まこも様
シンヒロのブログをご覧いただきありがとうございました。
書類が揃っていていれば当日中に、パスポートにビザのスタンプが押されてビザ延長は完了します。ただし、遅い時間に行った場合は翌日になってしまうかも知れません(遅い時間に行っていないので不明です)。朝一にチェーンワッタナーに行けば確実に当日中に全て終了すると思います。ちなみにエージェントにお願いした時はエージェント(日本語堪能なタイ人)が一緒に付いてきてくれて何の不自由もありませんでした。参考までにその業者(社長が日本人です)のHPです。お忙しいようで、たまに連絡が遅いことがありましたのでご注意ください(でも仕事はきっちりやってくれます)。
「サバイジャイコンサルティング」という会社で代表は松原功治さんです。HPは以下のとおりです。https://sabaijaicons.com/index.html
業者さんにお願いすると安心です(お金がかかりますが)。この業者さんは比較的安くやってくれると思います。
長文になり失礼しました。私達も最初は自分達だけで申請する際は緊張しました。でも、問題なく更新できましたし、達成感みたいなものもあり嬉しかったです。まこも様もスムーズにビザが更新出来るようお祈りしております。また、何かありましたらご連絡ください。
シンヒロ