ふと椅子から立ち上がった瞬間に、腰に激痛が走りました。ギックリ腰です(多分)。10年程前にも重いものを持ち上げた時にギックリ腰になりましたが、今回はその時よりも重症です。
突然の出来事
椅子から立ち上がると、痛みが走り腰をまっすぐにすることが出来なくなりました。猫背状態で、何とか自宅に戻り、すぐベッドで横になり、安静にしましたが、症状はどんどん悪くなり、ベッドから起き上がることもできなくなりました。
腰に激痛が
寝返りするのにも、ツボに入ると激痛です。でも、ずっと同じ寝姿勢と言う訳にもいかないので、ツボに入らないように、慎重に寝返りをします。時間を測ると、1分25秒34。普通2~3秒くらいですよね。スローモーションどころの話じゃないです。
ご飯を食べに行くのはもっと大変です。まず、ベッドから起きるのに、3分くらいかかります。そこから、リビングへ行き椅子に座るまで5分くらい。膝に手をつきながら、腰のツボに入らないように、ゆっくりゆっくり歩を進めます。
とにかくツボに入ると激痛です。正確に言うと、くずれ落ちそうになる、立っていられない状況と激痛が同時にきます。これを、欧米では「魔女の一撃」と言うそうです。電撃を受けて崩れ落ちそうな感覚はまさに「魔女の一撃」と表現するにふさわしいと感心してしまいました。
でも立ち上がらなければ
腰以外は元気です。お腹も空きます。しかし、ご飯を食べようにも、ベッドから起き上がるには激痛が伴う。それでも、ご飯のために、トイレのために起き上がらなければいけません。
とにかく不自由でイイライラする
ご飯はパン
箸などで悠長に食べることなど出来るはずもないので、腰に負担がかからないようテーブルに両肘をつきながらパンです。ここで水分も補給して、ベッドへ戻りがてらトイレです。
トイレの話です
ここからは、汚い話ですが、腰以外は問題ないので、便意もあります。小と同時に出来たほうが良いので、大も出そうと踏ん張ります。でも、いきむと腰に負担が来るのです。強くいきむことも出来ないのです。そもそも、トイレに入ること、腰かけることで相当苦労しているのに、いきむことをせずに大をしなければならないなんて・・・。それでも何とか大をしたあと、お尻を拭くのがつらい、その後、ズボンをあげるのもつらい。地獄でした。
思い通りにいかない
何もかも思い通りにいかない。寝返りのたび激痛、ご飯を食べに行くのも激痛、トイレも激痛、とにかく何か動くとなれば「魔女との戦い」です。寝室から、リビングへご飯を食べに行って帰ってくるだけで汗だくです。腰へ負担がかからないように、すげ〜力を入れて歩いたり、座ったり、立ったりしているので、疲れはてて、汗が出てきます。
イライラする
動くたびに「魔女の一撃」に腰を貫かれ、何もしたくなくなります。あまりの激痛に、甲斐甲斐しく面倒を診てくれている妻に八つ当たりして、言葉もきつくなります。こんなに良くしてくれているのに、文句を言うんです。アホです。
横になって落ち着くと、ちょっと落ち込みます。
介護される人の気持ちが・・・
昔、テレビとかで、年を取った親の面倒を診ている人が、親から怒鳴られているシーンを見た時「面倒をみてくれているのに、何てことを言うんだ、この親は。いるのかね、こんな自分勝手なやつが。」と思っていましたが、自分でした。まぎれもなく自分でした。
体に激痛が走る、自分の思い通りにいかない、情けないという感情が、強い言葉となって出てしまいます。介護を受けている人も、思うように体も動かず、体の痛みもあるでしょう。そうなると完全に八つ当たりなんですが、強い言葉が出てしまうのが、自分の体験を通して、よくわかりました。
今後どうすれば良いのか
病院やクリニックにも行けない
自力では、どう考えても病院やクリニックには行けない。5mくらいの移動でも地獄の苦しみなのに、マンションの廊下を歩き、エレベーターを使い、エントランスまでなんか到底無理です。行くとすれば救急車しかありません。
でも、救急車呼びますかね。確かに腰は重症だけど、他は全く問題ない。これを緊急時と呼びますかね。ネットを見てみても、「手足のしびれとか他の痛みがなければ、2〜3日安静にしていれば、とりあえず動けるようになる。」とのこと。
7119に電話して相談してみようかとも思いましたが、一晩様子を見てみようと思い、その日は、常備してある「バンテリン」を塗り、患部を冷やして寝ることにしました。
でも、冷やす物がない。すでに夜遅く、薬局は閉まっています。妻が近くのコンビニも見てくれましたが、アイスノン的な物は無かった。すると、行動派の妻は、まだ開いていたスポーツジムに行ってくれたそうです。
私も妻もジムに通っていますが、確かにプロテインとかTシャツとかの物販をやってはいます。妻は「筋トレしすぎた人のために、筋肉を冷却する的な物もあるんじゃないか。」と考え、受付の人に「旦那がギックリ腰になった。アイスノン的な物を探しているが、ないか。」と聞いたところ、「アイスノンだったら、お貸ししますよ。」と名前も聞かずに貸してくれたそうです。ちなみに妻は、ここのスポーツジムの会員ではなく、別のスポーツジムの会員です。
そんな場所にまで、飛び込んでくれた妻に本当に感謝です。そして、住所も何も聞かず貸してくれたスポーツジムにも感謝です。ちなみに、このジムは、筋肉自慢が通う有名なジムです。
ギックリ腰から3日後
ギックリ腰になった夜と、その次の日は本当につらかったです。ちょっとでもツボに入ると激痛。寝返りを打つのにも大変な苦労で、食事やトイレなどは一大事です。本当に疲れました。あまりの激痛に、「ギックリ腰ではなく違う病気で、一生治らないのではないか。」などと弱気になりました。
3日ほど経つと
それでも、3日ほどすると、激痛も軽減されてきました。さらに、ある程度コツがつかめてきて、「この動きは絶対駄目で、この動きは大丈夫。」ということが大方わかってきたので、動きがスムーズになってきました。
痛みとの戦いはありますが、3日ぶりにシャワーも浴びて、スッキリしました。でも、服を脱ぐのも着るのも、痛みとの戦いです。
1週間経過すると
ベッドから起き上がるのに、若干の時間を要しますが、何も捕まらずに歩くことも出来るようになり、椅子にも30分くらいは座っていられるようになりました(椅子から立ち上がると腰は痛くなります)。でも、動き始めはスローです。椅子から立ち上がる時も慎重に痛みを確認しながら、ゆっくりです。
当初から比べれば、格段の違いです。「もしかしたら治らないかも」と思いましたが、治ってくるんですねぇ。
一つ懸念が
当初3日間は、24時間中23時間くらいはベッドでした。その後、徐々にベッドから出るようになりましたが、5日後くらいから寝返りをうった時やトイレに腰かけて頭を下に下げた時、めまいがするようになりました。特に、頭を下げた時は深刻で、周囲の風景がグルグル回り、トイレの便座に座っているのに、壁に手を付いていなければ倒れてしまいそうな感覚でした。さらに、その後は気持ち悪くなり、食欲もなくなります。
「やばい。これは、ギックリ腰だけではなくて、何か重大な疾患があるのか?椅子から立ち上がっただけでギックリ腰なんて、おかしいと思ったんだ。」と思い、めまいについてググりまくりました(ほぼベッドで横になっているので、調べる時間は無限にあります)。
私がたどり着いた結論は「良性発作性頭位めまい症」なのではないかと。
「長時間寝たきりや同じ姿勢を続けていると、三半規管の関係で、めまいを引き起こす」らしいです。「良性発作性頭位めまい症は、デスクワークや手術後など、長時間同じ姿勢を続けているときに起こりやすいのです。」とのこと。確かに、今まで経験したことがないほど、長い時間ベッドにいたので、この内容には納得です。さらに、めまいの後に気持ち悪くなるのは、「遊園地のティーカップなどで、グルグル回った後に、気持ち悪くなるのと同じような現象。」らしいです。確かに、グルグル回った後は、食事をする気にはなれないですもんね。
「良性発作性頭位めまい症は、多くの場合、数日で自然に軽快します。吐き気がするほど症状が強くなく、頭痛やしびれ、ろれつが回らないなど脳の病気を疑う症状がなければ、落ち着くまで安静にして様子を見ても構いません。症状が強い場合や翌日までおさまらない場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。」 とのこと。
とりあえず、自然に軽快するとのことで、ほっと胸をなでおろしました。
注:私は楽天家なので、勝手に自己判断で病院にはいきませんでしたが、皆さんは是非、身体が動くようになったら、病院で診察してもらってください。私のような素人判断はお薦めしません。もしかしたら重篤な病気の可能性もありますから。
2週間もすると、ある程度の動きは出来るように
2週間もすると、車の乗り降りも出来るようになり、かなりの長時間歩けるようにもなりました。
この後も、無理しないように注意しながら、慎重に行動していきます。無理して、元通りは本当にこりごりです。
妻にも本当に迷惑をかけました。心からの感謝をして、このブログを終了したいと思います。
ピースボート地球一周の船旅今回のブログは、全く関係ありませんでしたが、私達夫婦の本職である、「タイ移住」についてのブログを書きつづっています。興味のある方は、以下からどうぞ。
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