タイのバンコクに移住して3年目の早期リタイアした50代夫婦です。
タイでの生活にも慣れてきた一方で、「他の国への移住も選択肢としてありなのでは?」と考えるようになり、現在いろいろと情報収集をしています。
私たちは決して裕福ではなく、現時点では収入もなく、年金もまだ受給していません。そのため、移住先としては日本より物価が安い国が前提になります。とはいえ、日本にいた頃より生活の質を落としたくないという思いもあり、結果的に東南アジアが現実的な選択肢となり、現在はバンコクで生活しています。
バンコクでの生活には特に不満はありませんが、せっかく海外にいるのであれば、他の国にも移住してみたいという気持ちが出てきたのも事実です。
今回取り上げるのはフィリピンです。これまでに旅行で5回訪れており、セブ島、パマリカン島、パングラオ島、ボラカイ島、マニラ をそれぞれ1回ずつ訪問しています。ただし直近でもマニラが3年前、セブ島に至っては20年ほど前になるため、現在は当時とは大きく状況が変わっていると思います。
本記事では、就労ビザや投資ビザなどではなくリタイアメントビザに焦点を当て調べた内容を整理しながら、フィリピン移住が「あり」か「なし」か、私たちなりの視点で結論をまとめていきます。
端的に言うと、長期的に住む前提であれば
👉 SRRV
が大本命です。
一方で、
「いきなり移住を決めるのは不安」
「まずは試しに住んでみたい」
という人も多いと思います。
その場合に出てくるのが、観光ビザ延長という選択肢です。
ただしこの方法は、現実的ではあるものの万人におすすめできるものではありません。
本記事では、SRRVを軸にしながら、観光ビザ延長の実態と注意点を正直に解説します。
フィリピン移住を検討する中で、私自身がビザについて情報収集を行いました。本記事では、その内容をまとめています。
できる限り正確な情報を心がけていますが、誤りが含まれている可能性もあります。あくまで個人の調査に基づく内容として、ご参考程度にご覧ください。
フィリピン移住に関して
最初に簡単にフィリピンの良いところ悪いところをご紹介します。
■ フィリピン移住のメリット
✔ ビザの自由度が高い
SRRVなら無期限滞在が可能で、ビザランも不要です。
✔ 英語が通じやすい
東南アジアの中でも英語が比較的通じやすく、生活しやすい環境です。
✔ 物価が安い
家賃や外食費は日本より安く、生活コストを抑えやすいのも魅力です。
✔ 親日的
日本人にフレンドリーな人が多く、海外初心者でも比較的馴染みやすい国だと感じます。
✔ 魅力的なビーチリゾートが多い
世界的に有名なビーチリゾートも多く、南国らしいゆったりした生活を楽しめるのもフィリピンの魅力です。
■ フィリピン移住のデメリット
✖ インフラが弱い
停電や通信トラブル、交通インフラや渋滞など、日本との違いを感じる場面は多いようです。
✖ 医療・治安の地域差
都市部は比較的安心ですが、地方では医療や治安面に不安が残る地域もあります。
フィリピン移住には魅力もある一方で、実際に長く住むとなると気になる点もあります。そして、その生活を大きく左右するのが「ビザ問題」です。
特にフィリピン移住では、SRRV(特別居住退職者ビザ)という制度が有名ですが、観光ビザ(ビザラン)も含めて、実際にはどんなビザなのか、条件は厳しいのか、本当に使いやすいのかを調べてみました。
フィリピンの主なビザ一覧
まずは主なビザの種類から。
| 種類 | ビザ名 | 概要 |
|---|---|---|
| 観光 | Temporary Visitor Visa | 30日滞在(延長で最長約36か月) |
| 就労 | 9G | 現地企業に雇用される外国人向け |
| 短期就労 | SWP | 最長6か月の短期業務 |
| 投資 | SIRV | 投資家向け(約7.5万ドル以上) |
| リタイア | SRRV | 無期限滞在が可能 |
| 結婚 | 13a | フィリピン人配偶者向け |
👉 リタイア目的ならSRRVが最有力です
■ SRRV(リタイアメントビザ)の基本
● 最新制度(2025年9月改定)
👉 現在のSRRVは大きく再編されています
■ 変更の結果
- SRRVはClassic/Smile/Human Touch/Courtesyが制度上存続中ですが「Classic」以外は特殊条件があり利用者が極端に少ないので、実務上は「Classic」がほぼ唯一の選択肢。
● SRRV Classicの概要
- 年齢:40歳以上
- 預託金:条件により変動(下表参照)
- 申請料:1,500ドル約240,000円
- 年会費:360ドル約57,600円
| 年齢 | 預託金:年金あり | 預託金:年金なし |
|---|---|---|
| 50歳以上 | 10,000ドル 約1,600,000円 | 20,000ドル 約3,200,000円 |
| 40〜49歳 | 25,000ドル 約4,000,000円 | 50,000ドル 約8,000,000円 |
若いとハードルは高いですが、絶対に無理という預金額ではありません。
預託金について
- 本人名義のドル預金で解約時に返金される
- 自由に引き出せない(ロック資金)
- 返金に数か月かかるケースあり
- 預金というより担保資金
申請代行業者について
SRRVの代行費用は、約20万円〜100万円とかなり幅があるようです(ChatGPT調べ信用度低)。業者無しで申請すれば余計な費用はかかりませんが、日本語しか話せない私達は確実に代行業者を利用することになりそうです。
※日本語で完全対応しているSRRV業者は多くありません。実際には英語ベースの会社に日本語対応スタッフがいるケースが主流なようです。
約20万円〜100万円という費用の幅にびっくりしますが、これはSRRVに限った話ではなく、代行業者のサービス内容によって大きく異なるためだと思います。例えば、格安プランであれば書類作成のサポートのみですが、中間的なプランになるとイミグレーションや銀行への同行が含まれ、さらにフルサポートになると空港送迎から日本語での生活支援まで対応してくれます。
このように、提供されるサービスの範囲によって費用が大きく変わるため、自分に合った会社を選ぶのは意外と難しいのが実情です。
日本語にフル対応している業者はまだ多くないようですが、不動産会社によっては物件購入とあわせてサポートしてくれるところもあるようです。
とはいえ、ビザ取得に物件購入が必須という条件があるわけでもないですし、権利関係や転売面など日本と違うリスクもあるため物件をあえて購入するのは事前に十分な検討を行う必要があると思います。

● 最大のメリット
- 無期限滞在(実質的に永住権に近い)
- 出入国自由
- 通常のビザ更新手続きが不要
👉 SRRV Classicは「安定して住むためのビザ」
■ 観光ビザ延長という選択肢
● 基本
観光ビザ Temporary Visitor Visa(就労不可)
- 日本人は30日滞在(ビザ免除)
- 延長により最長36か月滞在が可能(制度上)
● なぜ注目されるのか
- 預託金なし
- 手続きが簡単
- すぐ始められる
👉 「お試し移住」に最適に見える
■ ただし注意点(重要)
ここを知らずに選ぶと後悔します。
✖ ① 36か月は“保証”ではない
- 原則上限は36か月
- ただし審査は個別判断
👉 長期になるほど不確実性が上がる
✖ ② 延長費用が意外とかかる
- 延長費用 2か月約4,000ペソ概ね10,000円
- 各種手数料
👉 初年度はACR-Iカード(外国人登録証)の登録やECC(出国許可証)の取得が必須なので年間で10万円前後
※1ペソ=2.5円で計算しています
✖ ③ 銀行口座のハードル
👉 ここもネック
必要になるのは
ACR I-Card(外国人登録証)
※通常、2回目のビザ延長(合計59日を超えるタイミング)の際に、申請手続き。
ただし👇
- 銀行ごとに対応が違う
- 断られるケースあり
👉 安定した生活基盤を作りにくい
✖ ④ 「仮滞在」扱いになる
- 長期契約に制約
- 社会的信用が低い
✖ ⑤ 出入国時のリスク
- 長期滞在理由を聞かれる
- 場合によっては入国審査が厳しくなる
■ 観光ビザ延長をおすすめできるか?
👉 正直な結論
✔ 短期〜中期(〜1年)
👉 悪くはない
- 試し移住
- 下見
- 相性チェック
✖ 長期(2年以上)
👉 あまりおすすめできない
- 不安定
- コスト増
- 制約が多い
■ SRRVとの位置づけ
👉 一番しっくりくる考え方
① まず観光ビザで試す
↓
② 気に入ればSRRVへ移行
👉 この流れが現実的
■ まとめ
フィリピン移住において
- SRRV → 本格移住
- 観光ビザ → お試し
という住み分けが良いかと思います。
■ 最終結論
👉観光ビザ延長は“使えるが、あくまで仮の手段”
👉長く住むならSRRVが前提になる
フィリピンには人気のセブ島やクラーク、首都であるマニラに移住する方が多いようです。ビザ(SRRV)の取得は難しくなさそうですし、預託金もハードルは高くありません。しかし、私達は日本語しか話せないのでビザの申請代行費用が多めにかかると思います。さらに治安や生活環境など個人的にはタイより良いイメージを持っていないので、「タイのままでいいかな」という感じです。
好みや事情は人それぞれですので、フィリピンに移住したいと思う方は、まずは観光ビザで住んでみる。そして“ここなら住みたい”と確信できたらSRRVを検討する。この順番が、最も現実的なフィリピン移住の形なのかなと思います。
注意事項
本記事の内容は、2026年5月時点で私個人が調べた情報をもとに作成しています。体験談ではないため、あくまで参考情報としてご覧いただければ幸いです。
また、ビザ制度は変更される可能性があります。実際に申請を検討される場合は、必ず公式情報や代行業者にて最新情報をご確認ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。本記事の内容がみなさんのお役に立てれば幸いです。
タイ移住に関するブログです。よろしければご覧ください。
シンヒロのブログ | ~リタイヤメントしてタイ移住をしています~

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