タイに移住して3年目になる50代の夫婦です。
私たちはバンコクのコンドミニアムに住んでおり、ジムやミーティングルームなどの共用施設を利用しています。これらの施設は無料で使うことができ、とても便利なので日常的に活用しています。
今回は、その共用施設を利用する中で、少し気になったことについて書いてみたいと思います。
コンドミニアムのワーキングスペース事情
今住んでいるコンドミニアムには、個別のワーキングスペースが10部屋ほどあり、予約制で利用できます。また、6〜8人程度が使えるミーティングルームも2部屋あります。


例えば、15時から17時までワーキングスペースを予約していたとします。時間になり、15時10分頃に部屋へ行くと、誰かが使っていることがあります。予約した部屋や時間に間違いはありません。
そこで「この部屋を予約しているんだけど」と伝えると、「OK」と言って、悪びれる様子もなく出ていきます。
最初は戸惑いとイライラの連続だった
最初の頃は、心の中で
「OKじゃねーよ。sorryだろ。こっちが予約した時間だぞ」
と思っていました。声には出していませんが、もしかしたら態度に少し出ていたかもしれません。
このような状況は珍しいことではなく、私の感覚では5回に1回くらいの頻度で起こります。前に住んでいたコンドミニアムでも同じような経験があったので、特定の場所だけの問題ではなさそうです。
また、これはタイ人に限らず、外国人居住者でも似たような使い方をしているケースを見かけます。
「来るまで使っていていい」という感覚?
どうやら
「次の人が来るまでは使っていてもいい」
「予約だけして来ない人もいるし、空けておくのはもったいない」
「予約した人が来たら譲れば問題ない」
というような感覚を持っている人が少なからずいると感じます。
日本であれば、基本的には予約時間までには部屋を出ていくのが一般的だと思います。仮に時間を少し過ぎていたとしても、次の人が来たら「すみません」と言って、急いで片付けるのではないでしょうか。
ところがこちらでは、予約していることを伝えた後でも、わずか数分ではありますが作業や会議を続けている人もいました。謝る様子もなく、場合によっては不機嫌そうな態度を取る人もいます。
「チッ、来やがった」という空気を感じることもあり、日本人の感覚からすると、正直イラっとする場面です。
これはタイの国民性?それとも文化?
このような状況を繰り返し経験するうちに、これは個人のマナーというより、
「来るまでは使っていていい。来たら譲る」
という考え方が、ある程度共有されている文化なのではないかと思うようになりました。
日本の指定席問題と似た構図
似たような話として、最近では日本の新幹線などの指定席で「途中駅から乗ったら自分の席に他人が座っていた」という話を、ネットで目にすることがあります。多くの場合、座っているのは外国人で、声をかけると素直にどいてくれるようです。
これもやはり
「来るまでは使っていていい」
「空いている席を使わないのはもったいない」
という合理的な発想から来ているのではないでしょうか。感覚というより、文化と言ったほうが近いのかもしれません。
コンドミニアムの会議室の使い方も、「共有施設を柔軟に使う文化」と考えると、腑に落ちる部分があります。
「郷に入りては郷に従え」という考え方
日本には「郷に入りては郷に従え」という言葉があります。その土地の習慣や風習、ルールに従うことが大切だ、という意味です。
この共有スペースの使い方がタイの一般的な感覚なのであれば、こちらがイライラせずに受け入れる姿勢が必要なのでしょう。一方で、日本の新幹線の指定席についても、外国の方々に日本の文化やルールとして理解してもらえれば、無用な軋轢は減るのではないかと思います。
文化や風習の違いと、向き合い方
文化や風習というのは本当に難しいものです。日本国内ですら、地域によって習慣や文化は違いますし、日本人同士でも知らないことはたくさんあります。
実際のところ、外国の文化をすべての人が細かいところまで学ぶことは現実的ではありませんし、そこまで求められているとも思いません。その国や場所の風習を「知った時点で、できる範囲で従っていく」という姿勢が、個人的には一番現実的で良い方法なのではないかと感じています。
自分の価値観や善悪だけで判断してしまうと、どうしても軋轢は生まれてしまいます。国や人によって考え方や文化が違うのですから。
やはり最後は、「郷に入りては郷に従え」なのだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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