50代の夫婦がタイ・バンコクに移住して3年目を迎えました。今回は、これまで住んできたエリアと現在暮らしている「ラマ9世駅」周辺について紹介しながら、私たちが大切にしている移住の考え方について書いてみます。
スクンビット北部「ハーイェークラップラオ駅」で始まった移住生活
バンコク移住後に最初に住んだのは、BTSスクンビットラインの「ハーイェーク ラップラオ駅」近くのコンドミニアムでした。ほぼ駅直結で、すぐ隣にはショッピングモール「セントラル・ラップラオ」と大型スーパー「ロータス」があり、非常に便利な環境でした。
都心からは少し離れているものの、その分家賃は抑えめで、生活には何の不便もありません。35㎡という日本で住んでいたマンションの半分の広さですが共用施設は豪華で、プールやジム、コワーキングスペースなどが整っています。
最初に住んだコンドミニアムの紹介記事です。ご興味があれば以下からどうぞ。
家賃は、移住1年目が20階で月23,000バーツ。2年目には同じ棟の上層階(35階)に引っ越し、同じ広さ・同じ向きで月20,000バーツとむしろ値下がりしていました。
※タイの賃貸は1年契約が一般的で、気に入れば更新、合わなければ満期で退去というシンプルな仕組みです。
同じ棟での住み替えについて理由なども記事にしています。よろしければご覧ください。
3年目は「ラマ9世駅」エリアへ – 利便性と新しさが魅力
3年目は「せっかくのバンコク移住だから、他の地区にも住んでみよう」と思い、旧居から電車で15分ほどのMRTブルーライン「ラマ9世駅(Phra Ram 9)」近くへ引っ越しました。駅から徒歩5分ほどの新築コンドミニアムで、共用施設の豪華さは前の物件以上。ラウンジや屋上プール、コワーキングスペース、ジムなどが充実しており、ここに決めた大きな理由の一つです。周辺にはショッピングモールも複数あり大変便利です。
現物件の紹介記事です。よろしければご覧ください。
我が家の周辺施設を簡単に紹介します。
駅直結の「セントラル・ラマ9」と「フォーチュン・タウン」
駅直結で「セントラル・ラマ9」と「フォーチュン・タウン」という二つの大型モールがあり、日常の買い物から食事まで一通りそろいます。

セントラル・ラマ9
ロビンソンというデパートもあるショッピングモールです。Topsフードホールという高級ラインのスーパーもあります。




フォーチューン・タウン
フォーチューン・タウンはIT関連ショップが集まるモールとして有名で、パソコンやスマホの修理・周辺機器購入にも便利です。大型スーパーのLoutus’sも入っています。




「Gタワー」「9thタワー」「ユニリーバ」
さらに駅直結の「Gタワー」や少し離れますが「9thタワー」や我が家のすぐ隣にある大手企業「ユニリーバ」のオフィスビルなど多くの飲食店が入っており、ビジネス街と住宅街が共存しているようなエリアです。バンコク中心部のサイアムにも電車で15分ほどとアクセスが良く、都心の利便性と生活しやすさのバランスが取れています。
Gタワー
建物自体が「G」の形をした変わったビルです。B2~2階に飲食店があります。セントラルと地下通路でつながっています。




9thタワー
B1にフードコートがあり、1~2階にも飲食店があります。基本的にビル内の企業向けに営業なのか、ほとんどの店舗は夕方に閉店してしまいます。B1のフードコートは7時~16時までの営業です。




ユニリーバ
我が家のすぐ隣にあるタイのユニリーバ本社は「ユニリーバハウス」と呼ばれています。従業員の利用が主だと思いますが(もちろん一般の利用もできます)、飲食店や屋外敷地には毎日(平日昼間)キッチンカーが4~5台来ています。




そして、この周辺には“例によって”スタバがあふれています。
「セントラル・ラマ9」「フォーチューン・タウン」「Gタワー」「9thタワー」「ユニリーバ」すべてにスタバが入っており、施設によっては2店舗も。バンコクは本当にスタバ天国で、どこへ行っても見つかります。
セントラル依存生活?日本に近い快適さを求めて
実を言うと、住環境そのものは大きく変わっていません。最初に住んでいたエリアにも「セントラル」があり、それが生活を格段に便利にしてくれていたので、結局また“セントラルがある駅”を選んでしまいました。日本のデパートのようにきれいで、レストランや日用品店があり、生活に不便を感じません。
バンコクには日本のレストランやショップが本当に多く、生活に不自由しません。セントラル・ラマ9にも「スシロー」「和幸」「大戸屋」「一風堂」「やよい軒」などお馴染みの飲食店が揃っています。
また、「ユニクロ」「無印良品」「DAISO」「マツキヨ」など日本発のショップも充実しており、日本とほぼ同じ感覚で買い物ができます。
※日本で購入するより若干(1~2割)高めですが・・・
セントラル・ラマ9の中には「Topsフードホール」という高級ラインのスーパーもあり、日本の食品や調味料も手に入ります。私たちにとっては、日本と遜色のない快適な暮らしができるのがこのエリアの最大の魅力です。
セントラルについて興味のある方は以下からどうぞ。
「それじゃ日本と同じでは?」への答え
「それじゃ日本にいるのと変わらないじゃないか」という意見はごもっともです。でも、60歳近くになって生活を極端に変えるのは大きなストレスになりますし、ここはタイ。街を歩けば南国の空気や人の笑顔があり、異国感は十分に感じられます。
無理をしない移住、これが私たちのテーマです。異国情緒を追いすぎると、特に東南アジアでは衛生面や環境面で生活の質が下がりがちです。お腹を壊したり病気になったりして、「移住を楽しみに来たのか、体を壊しに来たのか」分からなくなるのは本末転倒です。
いわゆる“贅沢移住”ではなく、年相応に無理をせず心地よく暮らすという感覚です。年齢を重ねてからの移住では「背伸びしない範囲で快適に暮らす」ことがいちばんの安心につながると実感しています。
ピースボート地球一周の船旅「安く」ではなく「質を保って」暮らす
もし30代や40代であれば、「安く海外移住」という考え方もあったと思います。月10万円ほどで生活することも、タイでは可能です。しかしその分、治安や衛生面などの不安要素も増えます。60歳近くになって、もうそうした冒険をするエネルギーはありませんし、もともと安さだけを求めて来たわけでもありません。
私たちのバンコク移住の目的は、「生活の質を落とさず、現役時代より安価に暮らすこと」です。今の生活費は現役時代の約1/2〜2/3で、生活の満足度はむしろ上がっています。この点では、当初の目標を十分に達成できていると感じます。
これからの暮らし方
今後は、タイ国内の他都市や近隣国での生活も視野に入れつつ、移住生活そのものを楽しみたいと思っています。
「快適さを維持しながら異国を味わう」——このバランスこそが、50代以降の海外移住を長く続けるコツではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
タイ移住に関するブログです。ご興味があればご覧ください。






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