タイのバンコクに移住した50代の夫婦が、住み替えをしました。タイでは、日本で言うところのマンションはコンドミニアムといいます。分譲もありますが、賃貸は所有しているオーナーがいて、その方から借りるという形になります。
住み始めて1年が経とうとしていて、賃貸契約の更新時期が近づいてきました。今の物件は周辺環境も気に入っていて、今後も住み続けたいたいと思っています。しかし、妻がネットを見ていると、同じような条件で安い物件があるということで、住み替えを検討することになりました。
※住み替えの検討についての記事です。よろしければ以下からどうぞ。
周辺物件を検討
今の周辺環境は気に入っているので、近くの物件で探してみたりしました(詳細は上記の「2024年バンコク移住者が住み替えを検討」をご覧ください)。私達は、タイ語も英語も話せないので、タイ人と直接契約が出来ないため、今、お世話になっている日本人経営の仲介業者さん(A社とします)に、周辺の物件を何棟か指定して探してもらいました。当初は、なかなか良い物件が見つからず、「う~ん、このまま今の部屋を更新するか」に考えが傾いていました。
もう少し手を広げて
今の仲介業者さんには大変お世話になり、いい人なので、非常に心苦しかったのですが、他の業者さん(B社さんとします)にも声をかけてみることにしました。
同じように、周辺物件を何棟か指定してお願いすると3件紹介してくれました。実際に見てみましたが、残念ながら「これ!」と言う物件はありませんでした。部屋は普通ですが、眺望が良くない(目の前にビル)ことと、値段が折り合いませんでした。
このB社さんは、日本人は社長さん一人で、何人かタイ人を雇っているようです。対応は誠実で、かなり良い印象でした。「入居が決定した際には、従業員も含めたグループラインを作成するので、夜中でも誰かしらが対応します。」とのことで、こちらも心強い。
両社とも、誠実で紹介していただく物件も状態が良く好感の持てる会社でした。しかし、手数料という違いもあったので、それを説明させていただきます。
賃貸の参考までに
今現在お世話になっている仲介業者さんをA社、新たにお声がけをした業者さんをB社とさせていただきました。
今回、私達が指定した場所(物件)について
A社:手数料が必要(10,000バーツ約42,000円)
B社:手数料はいらない
※1バーツ4.2円で計算
とのこと。
B社さん曰く、「手数料はオーナーから頂いているので、必要ありません」とのこと。普通に考えると「A社さんはオーナーから手数料を貰って、さらに賃借人である私達からも二重に取っているのか」と思うのですが・・・。
ここからは、あくまでも私個人の想像ですので、そこを充分ご承知おきください。
A社さんの紹介する物件には、必ず別の会社の人が付いてきます(おそらく別会社の仲介業者)。多分、
①オーナーは、その別会社と契約をしていて、A社とは直接契約はしていない。
②オーナーは、その別会社に手数料を払っている。
③このままでは、A社には手数料が入ってこないので、賃借人から手数料を貰う。
というシステムなのかなと思いました。
私達は物件を指定していますが、A社には紹介できる物件が無いので、他の仲介業者の物件を紹介している。しかし、B社は指定したコンドミニアムの物件を持っていて、オーナーから手数料を貰っているので、手数料は必要ない。という構図なのかなと思っています。B社には他の人はついて来ないで、日本人社長一人で紹介してくれています。
A社さんにも、手数料のかからない物件(賃借人からは貰わない)が多数ありますが、今回指定した物件は全て手数料がかかってしまう(多分、他業者の物件)と言われました。もちろん、事前にその旨は伝えていただいて、私達は承知しています。仮に、その手数料を払っても、今の物件より、安く住めるということになります。
今現在、23,000バーツ約96,600円/月ですが、私達の目安は20,000バーツ約84,000円/月程度です。タイの物件は、基本1年契約ですので、年間だと(96,600円-84,000円)×12か月=151,200円違うことになります。手数料が無ければ満額、仮に手数料の42,000円を引いても100,000円以上お得ということになります。
諦めかけていたところ
今現在お世話になっているA社さんから連絡が
なかなか良い物件が見つからず、「このまま更新しようか」と考えていたところ、契約更新期限の6日前に、A社から「20,000バーツ約84,000円/月の物件が出ましたが、見てみますか?」連絡がありました。「見させてください」と回答し、2日後に内見となりました。
内見当日、例によってA社さん以外にも、エージェント(仲介業者)がいました。
28階の西向きの部屋で、日差しが厳しく、半分くらいは向かいの建物が見えていて、家賃以外は、今の部屋の方が良いという物件です。
ひととおり部屋を見ていると、A社さんではないエージェント(仲介業者)が電話をしていて「今、連絡があって、35階の部屋も内見が可能ですが、見てみますか?」とのことで、「見ます!」と返事して内見することになりました。
35階、東向きの良い部屋でした。スカイブルーを基調とした壁に、センスのいい絵が飾ってあって、各設備も綺麗でした。レイアウトの関係なのか、小さなサービスルームがあります。玄関入ってすぐにリビングで、違和感はありましたが、タイではスタンダードな造りなので、致し方ないところ。ただ、賃料は22,000バーツ約92,400円/月です。今と月1,000バーツ約4,200円しか差がありません。手数料の10,000バーツ約42,000円を支払ったら、今の家賃とほとんど変わりません。そこで「部屋は気に入りました。ただ22,000バーツがちょっとネックになっています。値下げの交渉は可能ですか。」と聞いたところ、「可能です」とのことだったので、交渉をお願いして内覧は終わりました。
値下げ交渉結果の連絡
A社さんから「交渉の方法として、20,000バーツ約84,000円ならば即契約するという言い方の方が経験上良いと思いますが、それでいいですか。」とのこと。「それでお願いします」と回答しました。
3時間後くらいにA社から連絡があり「20,000バーツ約84,000円/月でOKです」との満額回答でした。契約成立で、来月には引っ越しです。今現在の部屋との比較は以下のとおりです。
広さ 家賃/月 階数
今の部屋 35㎡ 約96,600円 20階
新しい部屋 35㎡ 約84,000円 35階
同じ棟で、20階から35階の引っ越しとなります。前回も書いたとおり、タイの物件は家電家具付きで大物の移動は必要なく、日用品のみで、自分達で運んでしまおうと思っているので、引っ越し費用はかかりません。
私達は、日本の分譲マンション(2か所)に20年以上住んでいましたが、購入の際、同じ間取りの場合は、階が高くなるにつれ値段が高くなっていきました。日本ではこれが普通だと思います。少ない経験則で恐縮ですが、タイでは賃貸に関しては、あまり関係がないように思えます。実際に今回も、同じ東向きで15階高くなったのに、安くなっています。
お世話になりました
仲介業者さんにお世話になり、当初目的のとおりの住み替えが出来そうです。今回A社とB社にお世話になりましたが、両社とも、大きな会社ではありません。タイにはA・B社よりも、はるかに大きくて日本語が通じる不動産会社は、いくつもあります。実際に、昨年の住居決定の際には、大きな会社のお世話になりましたが、紹介された物件の質も悪く、対応は普通でしたが、丁寧に接してくれている感じではありませんでした。
そのあたりを記事にしています。ご興味のある方は以下をご覧ください。
あくまでも個人的な見解ですが、従業員が少ない方が親身になってくれるのかなという印象です。正直な話をしますと、日本の分譲マンションを購入する際には、「人生で一番高価な買い物だし、何かあった時には補償も充実している。」という理由で、トップランクのデベロッパーとゼネコンを選んで購入しました。
タイでは賃貸(分譲ではない)だし、何もわからない土地で親切丁寧に対応してくれる方が良いなと思い、今の業者さんを選び、来年もお世話になることになりました。
数少ない体験談ですが、小さな会社の方が、丁寧に対応してもらえて良い印象です。もちろん、人それぞれ感じ方は違うと思うので、実際に仲介業者の方に会って、良さそうな人にお願いする方が良いと思います。日本と違って、何も知らない土地ですからね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ピースボート地球一周の船旅タイ移住に関するブログです。ご興味のある方は以下からどうぞ。
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