2023年の9月にタイのバンコクに移住した50代の子供がいない夫婦です。リタイアメントビザを取得して暮らしています。
移住される方々の参考になればと思い、以前、我が家(2人分)の移住当初から半年間の1ヵ月の平均の生活費を公表いたしました。初めにこちらを見てもらってからの方がわかりやすいかもしれません。
今回は最初の半年間と後半の半年間で生活費用がどのように変化したのかを綴っていきたいと思います。
2024年11月現在は1バーツ4.5円ほどですが、比較する時にわかりずらいので移住した当初のレート1バーツ4円で全て換算しています。本記事を掲載した2024年11月の実際のレートは1バーツ4.5円に近くて1.125倍ほど多くかかっていますので、事前にご承知おきください。比較に重点を置いていますので、このような形にさせていただきました。
※バーツ表示であれば、この心配は必要ないのですがピンとこないと思ったので。
タイでの1ヵ月の生活費の比較(最初の半年間と後半の半年間)
下のグラフは2023年10月~2024年3月(~6か月)と2024年4月~9月(7か月~12か月)の生活費です。項目別に半年間にかかった費用を6で割った平均額を記載しています。妻が家計簿をつけているので、かなり正確な(抜けが少ない)金額かと思います。
そして、以下は1ヵ月の平均額の差額などを比較した一覧表です。
1ヵ月平均の項目ごとの比較
最初の6か月間とその後の6か月間の1ヵ月平均を項目ごとに比較してみました。
食費 56,814円→51,646円
差額:-5168円
増減率:90.9%
約1割減りました。妻の普段の努力の賜物だと思います。スーパーでも極力安い商品を購入してきてくれます。それ以外で食費を絞っているつもりはありませんが、月平均で1割減っていました。
日用品 8,291円→5,143円
差額:-3,148円
増減率:62%
タイでの生活にも慣れてきて、ネットショッピングで割り引きされた品物などを購入するようになった影響があると思います。こちらも妻のおかげです。
衣料・美容費 8,048円→5,199円
差額:-2,849円
増減率:64.6%
具体的な理由はわかりません。誤差の範囲と言っていいのかどうか。
交際費 5,164円→0円
差額:-5,164円
増減率:0%
お世話になった方へのお礼や帰国時のお土産など。それとタイに観光に来た友人などとのお付き合い(寺院巡りやお食事など)の費用などをこちらに計上しましたが、後半は、それがありませんでした。
医療費 31,971円→27,169円
差額:-4,802円
増減率:85%
私が毎月、耳鼻科にかかっていましたが、調子が良くなってきて通院回数が減ってきて、トータルで15%減となりました。
タイの保険未加入なので10割負担でメチャ高です。一回の診察で薬代込みで1万円越えは当たり前です。最初の半年は旅行保険で全額返金してもらいました。今後は日本の医療保険で返金の手続きとかが必要になってくると思います。
旅行保険の返還について記事にしています。よろしければ以下からご覧ください。
交通費 2,465円→1,694円
差額:-771円
増減率:68.7%
主に鉄道の費用です(BTSやMRT)。移住当初は目の前がBTSの駅なので頻繁に利用していましたが、BTSは高いので、最近はちょっと歩いてMRT(地下鉄)にしたり、路線バスを利用するようにしています。
自家用車はないのでガソリン代とかはかかりません。
趣味・娯楽費 6,047円→2,822円
差額:-3,225円
増減率:46.7%
雑貨や温浴施設、イベント観戦などの費用です。最初の6か月は結構頻繁に出かけていました。後半はちょっと落ち着いてきた結果だと思います。
通信費 8,333円→11,202円
差額:2,869円
増減率:134.4%
自宅のWi-Fiとスマホ(タイと日本のキャリア)とアップルミュージック(娯楽費かもしれませんが)を計上しています。移住前にRakutenモバイルに乗り換えたので、最初の半年はキャンペーンのポイントが利用料金から差し引かれていたので、割安に済んでいました。
タイ移住に伴い携帯電話をどのようにしたら良いか検討した記事です。よろしければ以下からどうぞ。
住居費 92,000円→92,000円
差額:0円
増減率:100%
1ヵ月の賃料です。1年契約なので変化なしです。
家賃92,000円で住んでいる私達のコンドミニアムについて興味のある方は、以下からどうぞ。
光熱水費 3,576円→3,723円
差額:147円
増減率:104.1%
電気代と水道代です。ガス代はありません(オール電化)。
タイでは不可欠のエアコンの比重が大きいです。それでも3,000円/月くらいです。水道代は安いので500円/月くらいです。
我が家のエアコンの設定温度は28℃です。それで二人とも暑くはないですが、家庭によっては26℃とか24℃の設定とか、家が広かったり部屋が多かったりすると、当然、料金は高くなります。また、古いエアコンが付いている家は電気代が高いというようなことも聞いたことがあります。
浄水器・TV 7,536円→7,536円
差額:0円
増減率:100%
浄水器のレンタル代(約40,000円/年)と日本のテレビの視聴代金(約50,432円/年)です。両方とも1年払いを12か月で割った額なので、料金は同じです。
その他 3,601円→1,472円
差額:-2,129円
増減率:40.9%
ビザの申請費用などですが、1年に1回なので後半は安くなっています。
1ヵ月の生活費の合計比較 233,846円→209,606円
差額:-24,240円
増減率:89.6%
食費の-5,168円/月は、これからも継続可能なので大きいと思います。次に大きい交際費の-5,164円/月と医療費の-4,802円/月ですが、これは自分達でコントロールが難しいので、何とも言えません。全体的には、目標である月々の生活費200,000円に近づいているので、良い傾向なのかなと思います。
ここまでは、純粋にタイでの月々の生活費の平均ですが、これらには趣味である旅行と年金や税金などが含まれていません。次の事項では、これらの費用について触れたいと思います。
旅行や想定外の費用
ここからは、趣味の旅行や税金関連の費用になります。
旅行
特典で無料宿泊があったりして、全額負担という訳ではありませんが、1年間で4か所に行って240,000円くらいかかっています。
あくまでも個人の趣味で、1年に2回とか3回とか回数によっても変わってきますし、場所やホテルのグレードによっても全然変わってきて、生活費に入れると金額が大きく変化してしまうので、月々の生活費からは抜いています。入れるとすれば20,000円/月のプラスです。
宿泊記や旅行記です。よろしければ以下からどうぞ。
想定外の費用
こちらは最初の半年ですが、事情があり、緊急で日本に帰国した際の費用です。航空運賃とホテル代も込みで2人で250,000円ほどかかりました。
ピースボート地球一周の船旅日本で支払った税金や年金や保険
健康保険・年金・税
私達は事情があって、住民票を日本に残しているので、健康保険と税金と年金を支払っています。
前年の収入(働いていた時)に対する課税なので、結構多いです。国民年金や税金などは一括で支払い済です。いろいろ事情があって、正確な金額は出せませんが概ね二人で1,200,000円/年くらいで、月平均100,000円くらいです。翌年以降は、半額以下になると見込んでいます。
生命保険料
生命保険会社に支払っている保険料金は前半が約20,000円/月です。事情があって、後半の6か月は30,000円/月です。
1年間の費用総額
1年間にかかった総費用は
1年間にかかった費用
タイの生活費 2,660,712円
想定外の支出(緊急帰国) 250,000円
旅行 240,000円
健康保険・年金・税 1,200,000円
生命保険 300,000円
合計 4,650,712円
1年間暮らしてみて
目標の生活費は月々200,000円
単純にタイでの生活費用は目標額である年間2,400,000円に近づいてきているので良いかなと思いますが、それはあくまでもタイでの生活費で、その他にもかかる費用があります。
健康保険・年金・税
健康保険・年金・税は一括で移住前に払ってしまっているので、タイで生活した1年間でかかった費用ではありませんが、毎年支払う必要がある費用なので入れました。前述しましたが、翌年以降は半額以下にはなると思います。
今後について
翌年以降は、想定外の支出がなし、健康保険・年金・税が半額、医療費が還付されたとしても、計算すると294,226円です。
概ね、月々300,000円ということになりました。年間にすると総額3,600,000円くらいですか。想定外が無しという訳にもいかないので、きりの良いところで400,000円として年間4,000,000円ですか。
金額をもっと絞っていきたいですね。65歳になったら日本に戻る予定なので、その時に貯金ゼロという訳にはいかないので(いざとなったら働きますが)、年間の生活費も絞っていく必要があります。
小さな一歩ですが、引っ越しをして家賃が毎月約12,000円安くなっています。後は住民票を抜けば税金や健康保険、年金はかからなくなりますが、私達は今のところ抜かない方針です。様々な考え方があって、それが正解かどうかはわかりませんが・・・。
移住当初の目標
私達の移住当初の目標は
日本より安く生活するが、質は落とさない。不便は嫌だけど、そこそこタイも感じたい。
でした。
今の生活は気にいっていて、上記の目標は達成していると思いますが、生活費はもっと下げたい。
タイも日本同様、家賃を下げようと思えば、いくらでも下げられますし、食費も下げることは可能です。例えば、バンコクを出て地方に行けば家賃は半値以下、光熱費や食費を合わせても100,000円以下/月で暮らすことは可能ですし、実際にそのような方々も多数いらっしゃると思います。
まあ時間はたっぷりあるので、ゆっくり考えていきます。
今回はわずか1年の生活費でしたが、これが3年4年と続いていくと、より正確な数字になってくると思います。人の生活スタイルは様々ですが、お時間があれば私のブログを見ていただければ、「この程度の生活で、これくらいの費用か。」とわかっていただけると思います。
ブログは以下のとおりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
本記事がみなさんの参考になれば幸いです。
コメント