2023年の9月にタイのバンコクに移住した50代の子供がいない夫婦です。リタイアメントビザを取得して暮らしています。
移住される方々の参考になればと思い、我が家(2人分)の1ヵ月の平均の生活費を公表いたします。9月の中旬から移住(入居)しましたが、平均とかに影響が出るので、10月~3月の半年間の平均値とさせていただきます。
※1バーツ4円で換算
当初の想定では、ひと月の生活費の平均額を20万円/月を想定していました。
について触れさせていただきます。兎にも角にも諸事情により日本の税金関連が予想以上で、びっくりしました。以下、参考になれば幸いです。
タイでの1ヵ月(半年間の平均)の生活費
2023年10月~2024年3月までの半年間を平均した1ヵ月の生活費です。妻が家計簿をつけているので、かなり正確な(抜けが少ない)金額かと思います。
項目についての詳細
1ヵ月の金額(半年間の平均)とそれに占める割合です。
食費 56,814円 24.3%
朝はパン・卵料理・野菜・フルーツ・牛乳、昼はシリアルとフルーツ、夜はフードコート(60~80バーツ約240円~320円×2人分)が基本。たまに、贅沢して、日本食などを食べたり(週に1回くらい)、カフェに行ってお茶したりします。お酒は2人とも飲みません。
日用品 8,291円 3.5%
シャンプーやリンス、洗剤などの消耗品です。
衣料・美容費 8,048円 3.4%
絶対に必要というほどではなく、「何となく気に入った。かわいい。」とか言う理由で買ってしまいます。
交際費 5,164円 2.2%
お世話になった方へのお礼や帰国時のお土産など。それとタイに観光に来た友人などとのお付き合い(寺院巡りやお食事など)の費用もこちらで計上しています。
医療費 31,971円 13.7%
タイで耳鼻科にかかりました。日本で言う国民健康保険が無いので、自分で民間の健康保険に加入している方もいますが、私達は加入していません。月に1~2回の診療ですが、ばか高です。1回1万円くらい平気で取られます(一番高い時は30,000円以上かかりました)。
※妻も中耳炎になってしまい診察してもらいました。
今回の医療費は耳鼻科ですが、タイでは日本語の通じる耳鼻科は高級病院になってしまい、タイの保険未加入なので10割負担でメチャ高です。
結果的に、タイで支払った医療費の約15万円は全額クレジットカードの海外旅行保険で返還されましたが、今後を考えると問題はあります。詳細は以下の記事にありますので、興味のある方はこちらからどうぞ。
その他、日本に一時帰国したときに診てもらった金額も入っています(たまたま保険の切り替え期間で一旦10割負担となってしまいました)。
交通費 2,465円 1.1%
主に鉄道の費用です(BTSやMRT)。自家用車はありません。
趣味・娯楽費 6,047円 2.6%
雑貨や温浴施設などの費用です。
通信費 8,333円 3.6%
自宅のwifiとスマホの使用料金です。アップルミュージック(娯楽費かもしれませんが)もこちらに計上しています。
住居費 92,000円 39.3%
1ヵ月の賃料です。住居についての詳細は以下を参照ください。
光熱水費 3,576円 1.5%
電気代
タイは常に暑いので、エアコンの比重が大きいです。それでも3,000円/月前後です。時期によってかなり差があり、安い月は2,500円くらい、高い月は5,000円近い時もあります。時期的に涼しい昼間などは窓を開けていると、風が抜けるのでエアコンを点けていない時もあります(網戸が無いので、夜は閉めます)。
我が家のエアコンの設定温度は28℃です。それで二人とも暑くはないですが、家庭によっては26℃とか24℃の設定とかだと、当然、料金は高くなります。また、古いエアコンが付いている家は電気代が高いというようなことも聞いたことがあります。
水道代
タイの水道代は安いです。多い時でも500円くらいです。
浄水器・TV 7,536円 3.2%
浄水器のレンタル代(約40,000円/年)と日本のテレビの視聴代金(約50,432円/年)です。両方とも1年払いを12か月で割った額です。日本のTV視聴については、決して安くありませんが、全50chで4週間分自動録画の機能が付いていて、全てのチャンネルで4週間前までの視聴が可能なので悪くはないと思っています。
その他 3,601円 1.5%
ビザの申請費用など、上記の項目に入っていない金額です。
寸評
月平均で比重が大きいのは、住居費92,000円で約4割、食費56,814円で約2.5割。この二つで6.5割です。3番目は10割負担の医療費31,971円ですが、クレジットカード付帯の保険(タイでの治療は全額)と日本の健康保険(7割)は返還されているので、実質は月平均に直すと2,000円/月程度です。でも、支出は事実なので、このような書き方になってしまいます。
ですので、医療費の還付を引けば概ね20万円/月で目標に近いのかなというところです。
タイでの生活費が、みなさんに分かりやすいように、この一覧表には想定外の出費と旅行、日本で支払った税金などについては載せていません。あくまでも、タイでかかった生活費用のみです。
この他にも税金等かなりの出費があり、この金額が結構すごかったので、こちらもお知らせします。
想定外の出費と旅行の費用
ここからは、予想外の出費と趣味で旅行した時の費用になります。
想定外:日本へ一時帰国した時の費用
身内に不幸があり、妻と二人で2週間以上日本に一時帰国しました。連絡があった翌日には帰国したので、マイルを一部使用しましたが、それでも航空運賃だけで2人で200,000円以上かかりました。基本は実家に泊まりましたが、事情によりホテルにも泊まったりして、もろもろで250,000円以上かかりました。
一時帰国の様子を記事にしています。よしければ、以下からどうぞ。
旅行
特典で無料宿泊があったりして、全額負担という訳ではありませんが、2か所に行って200,000円くらいかかっています。
あくまでも個人の趣味で、1年に1回とか2回とか3回とか回数によっても変わってきますし、場所やホテルのグレードによっても全然変わってきて、生活費に入れると金額が大きく変化してしまうので、今回は抜きました。
宿泊記や旅行記です。よろしければ以下からどうぞ。
日本で支払った税金や年金や保険
健康保険・年金・税
私達は事情があって、住民票を日本に残しているので、健康保険と税金と年金を支払っています。
前年の収入(働いていた時)に対する課税なので、結構多いです。国民年金や税金などは一括で支払い済です。いろいろ事情があって、正確な金額は出せませんが概ね二人で1,200,000円/年くらいで、月平均100,000円くらいです。翌年以降は、半額以下になると見込んでいます。
生命保険料
生命保険会社に支払っている保険料金が約20,000円/月です。亡くなった時の生命保険料は少なくて、個人年金などが主になります。半分くらいは60歳で払い込み終了です。残り半分は65歳で払い込み終了です。
半年間でかなりの出費がありました
単純に半年間にかかった総費用は
6か月間にかかった費用
タイの生活費 1,403,076円
想定外の支出(緊急帰国) 250,000円
旅行 200,000円
健康保険・年金・税 600,000円
生命保険 120,000円
合計 2,573,076円
今後の方向性
考え方として
健康保険・年金・税は一括で移住前に払ってしまっているので、タイで生活した6か月でかかった費用ではありませんが、毎年支払う必要がある費用なので入れました。前述しましたが、翌年以降は半額以下にはなると思います。
今後について
翌年以降は、想定外の支出がなし、健康保険・年金・税が半額、医療費が還付されたとしても、計算すると307,179円です。
概ね、月々300,000円、旅行費用と想定外の金額が半年で700,000円程度かかりました。年間にすると総額5,000,000円くらいですか。
う~ん。高い。高すぎます。金額をもっと絞っていく必要があります。一番単純な方法は、家賃ですかね。もっと地方に行くとか、駅から遠くなり不便になるとかになれば、2~3割もっと我慢すれば半額まで・・・。仮に半額になれば、月46,000円の減なので半年で276,000円程度、1年で552,000円程度の減にはなります。
また、旅行も行かなければゼロですが、楽しみがなくなるから嫌ですね。
移住当初の目標
そもそも移住当初の目標が
日本より安く生活するが、質は落とさない。不便は嫌だけど、そこそこタイも感じたい。
でした。
今の生活は気にいっていて、上記の目標は達成していると思いますが、生活費はもっと下げたい。
タイも日本同様、家賃を下げようと思えば、いくらでも下げられますし、食費も下げることは可能です。例えば、バンコクを出て地方に行けば家賃は半値以下、光熱費や食費を合わせても100,000円以下/月で暮らすことは可能ですし、実際にそのような方々も多数いらっしゃると思います。
家賃を下げたり旅行を制限したりすると、質の低下になります。そこは避けたいので、それ以外に生活費を下げる方法を考えていく必要があります。
まあ時間はたっぷりあるので、ゆっくり考えていきます。生活費を下げる方法など、今後も変化があれば報告させていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。本記事がみなさんの参考になれば幸いです。
ピースボート地球一周の船旅タイでの移住生活をブログにしています。よろしければ以下からどうぞ。
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